展示中の国宝「天寿国繍帳」。聖徳太子の伝承に彩られ、飛鳥時代の歴史、風俗を物語る名品だ=奈良国立博物館
聖徳太子ゆかりの「天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)」など教科書にも出てくる国宝、重要文化財がずらりと並ぶ。奈良国立博物館の特別展「国宝 法隆寺金堂展」が開かれている東新館に隣接する西新館でも、古寺が所蔵する名品や、奈良で出土した著名な文化財などが展示されている。
特集展示「繍仏(しゅうぶつ)と染織の美」▽特別陳列「建築を表現する――弥生時代から平安時代まで」▽「仏教美術の名品」の各展で、国宝13点・重文29点を含む計103点が一堂に会した。
奈良・中宮寺が所蔵する飛鳥時代の国宝「天寿国繍帳」は太子を悼む妃(きさき)・橘大女郎(たちばなのおおのいらつめ)が作らせたとされる=特集展示。最古の社寺縁起絵巻とされ奈良・朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)が保管する、倉などが描かれた「信貴山(しぎさん)縁起絵巻」(平安時代、国宝)や、唐古(からこ)・鍵(かぎ)遺跡から出土した高床などの建物が描かれた絵画土器(弥生時代、重文)=特別陳列=、東大寺金堂鎮壇具の大刀(奈良時代、国宝)も、多くの人に知られている文化遺産の数々だ。
西新館の各展は13日まで。金堂展の入場料で見学できる。