奈良市の奈良国立博物館で開催中の「国宝 法隆寺金堂展」(同博物館、法隆寺、朝日新聞社主催)を記念し、作家の立松和平さんが5日、「金堂は生きている」と題して同博物館講堂で講演した。金堂で正月に営まれる法要、修正会(しゅしょうえ)に参加した体験を交えた話に古代史ファンら約200人が聴き入った。
修正会は1月8〜14日に開かれ、殺生などの罪を懺悔(さんげ)して五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る。10年以上前から参加しているという立松さんは「生きていく中でどうしても作ってしまう罪を、新年の際にほかの僧の邪魔にならないように懺悔しています」と説明。毎年のように参加するなかで「法隆寺は聖徳太子の願いでもある、人々の生活を守る祈りを奈良時代からずっとつないできた『祈りの寺』だとわかった」と語った。
同展は21日まで。現存する日本最古の国宝四天王像などを展示している。月曜休み(21日は開館)。