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ゆとり教育(3) アグネス・チャンさん講演

2008年2月9日

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写真アグネス・チャンさん

 私には姉が2人いる。上の姉は10代でスカウトされて女優になった。下の姉は香港大学の医学部に一発で合格した。それに比べ、幼い頃の私は引っ込み思案。学校に行くのもいやで、自分の殻に閉じこもっていた。「誰も私なんかと友だちになりたくないだろう」と思い込み、「なぜ姉たちのように生まれなかったんだろう」とひがみもした。自分が嫌いだった。

 私が変わったのは中学生のとき。障害児施設でボランティアをしたことがきっかけだった。子どもたちは全身で喜びを表現してくれた。私たちが来るのを心待ちにしてくれた。涙が出た。「このままの自分でいいんだ、この自分で頑張ろう」と思えるようになった。

 施設の食費を稼ぐために学校で歌い、それがきっかけでスカウトされた。「ひなげしの花」で日本でデビューしたのは、その後だ。

 ありのままの子どもを認め、無条件に愛情をかけることが何より大切。それで子どもは自分を信じ、前向きになれる。子どもの持つエネルギーを外に出せるよう、環境づくりをすることが大人の責任だと思う。

 初めから成績のいい子もいれば、低迷した後に急に伸びる子もいる。成長のペースは個々に違う。教師がクラス全員の成長カーブを分かっていればいいが、実際には難しい。だから家族の役割が重要になる。

 塾通いもいいけれど、やっぱり家族。よくできる子は親がよく励ましている。「2年生でできなくても3年生になってできればいい」。そんなふうに、子どもに合ったリズムをわかってあげることが大切だ。

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