追手門学院大の中国人留学生3人が大学周辺の小中学校を取材して感じたことを発表した。
温都蘇(ウン・トソ)さん(33) 日本は勉強もスポーツも公平感を重んじる。点数の公表や順位づけをせず、できるだけ競争させない。一方、中国の小中学校は競争が激しく、個人の成績は実名で公表される。そのことで自分のレベルを知り、目標を立てることができる。個人の能力に差があるのは当然だ。競わせない教育が学力低下を招いたのではないか。
婁麗雅(ロウ・リーヤー)さん(24) 小学生に「学校と塾どっちが楽しい?」と質問したら、ほとんどの子が「塾」と答えた。中国では、塾は学校が休みの日に勉強を補う場所。学校の教師は権威があり、生徒が授業を聞かないと先生にも親にも怒られる。日本の学校が信頼を回復するには、基礎学力を高めるトレーニングを導入し、教える内容のレベルを少し上げることが必要では。
張春城(チャン・チュンチェン)さん(23) 春の遠足や秋の運動会など、中国にはない行事が日本の学校にはあって、子どもたちは幸せだ。日本の教育はカラー写真で、知識重視の中国は白黒写真のようだ。一方、日本の授業内容がとても簡単なことに驚いた。中国では試験結果が張り出される。21世紀を生き抜くうえで競争意識は必要。両国の真ん中を取った教育政策が必要ではないか。