|
ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>関西>こころ>はなの縁> 記事 十一面観音菩薩立像(海龍王寺) みほとけと はなの縁2008年03月28日 先日、カタログの撮影で、奈良を訪れました。春のぽかぽか陽気に包まれた、東大寺の境内。鹿たちもお日様の下でのんびり、日なたぼっこを楽しんでいます。久しぶりに見る、奈良の景色。まずは、東大寺を守る金剛力士さま、そして、奈良の中心仏でもある大仏さまにご挨拶(あいさつ)です。
奇跡的に、撮影が早く終わり、しかも、ロケ地が東大寺のすぐお隣! お寺巡りをして帰るには最高の条件に恵まれ、気持ちは高鳴るばかりです。お昼休みに東大寺を回り、撮影隊とごはんを食べ、解散したのは15時20分でした。お寺の門が閉じるまで、もう時間がない。さあ、ここからが本番です! 自分がいる場所、そして、近くのお寺をすでにチェックしていたこともあり、私は迷わず、海龍王寺まで歩いて行きました。すでに、両手はお土産品でふさがってしまい、細い歩道を歩くのもギリギリです。汗ばむ陽気の中、15分ほど歩いて、お寺に到着です。 海龍王寺の境内に足を踏み入れ、鎌倉時代に造られた美しい十一面観音さまとご対面。整ったお顔立ちと、すらりと伸びた手足。仏像には命が宿っている、そんなことを当たり前のように受け止めてしまう瞬間です。私は仏さまが見渡す、お寺の境内に目を向け、縁側に腰を下ろしました。 落ち着く……。完璧(かんぺき)に整備されたお庭よりも、無造作に生える木々を見て、安心する。さらさら、風になびく葉っぱを眺めながら、私は今までで一番短い奈良の旅を満喫していました。 ◇ はな モデル、タレント。1971年生まれ。上智大在学中は東洋美術を専攻した。著書に『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』ほか。 ◇ 「はなの縁」は今回で終了します。 PR情報この記事の関連情報はなの縁
|
ここから広告です 広告終わり お知らせ関西の企画特集関西の特集
朝日新聞社から |