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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>関西>こころ>ピンホールの目> 記事 神泉苑 鳥居抜け 願うその先 聖観音2008年03月14日 平安遷都のころ、大内裏の南側に広がっていた湿地帯を利用して造営された禁苑(きんえん)(天皇の庭園)が神泉苑のはじまりだという。
石の鳥居をくぐると小さな祠(ほこら)があった。恵方社(えほうしゃ)と呼ばれ、歳徳神(としとくじん)が祀(まつ)られている。360度回転させることができ、大みそかに縁起が良いとされる方向へと向きが変えられるという。今年は巳午(みうま)、南南東に向いている。 神泉苑の池には竜神がすむという言い伝えがある。かつて天皇は池で船遊びをしたり、狩りをしたりして楽しんだという。善女竜王を祀った社の横に鮮やかな朱色の橋が架かっている。 渡りながら、ひとつだけ願い事をすればかなうとされている。渡りきると本堂があり、格子戸越しに本尊の聖観音像が見えた。ここはやはり仏教寺院なのだ。 池の北側に回ると、人の気配に驚いたのか、茂みから突然数羽のゴイサギが飛び立った。醍醐天皇が「五位」の位を賜ったというサギの末裔(まつえい)だろうか。(写真家・大塚努)=おわり |