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“燃えない太陽”世界3例目の発見 岡山などのグループ

2008年01月15日

 かみのけ座にある、地球から約360光年離れた年老いた恒星(巨星)の周りを、わずかな光と熱を出す「褐色矮星(わいせい)」が回っていることを、国立天文台岡山天体物理観測所などの研究グループが発見、米アストロフィジカルジャーナル誌に発表した。巨星の周りを回る褐色矮星を確認したのは日本初で、世界でも3例目。

 褐色矮星は太陽に比べて質量が小さいため、水素による核融合反応が起こらず、ガスの収縮などで高温となり赤外線を出している。いわば“燃えない太陽”だ。観測が難しく、褐色矮星のうち単独で存在するものは、宇宙に広く存在する正体不明のダークマター(暗黒物質)の候補の一つになっている。

 見つかったのは、おおぐま座とおとめ座の近くにあるかみのけ座にある恒星の周辺軌道上。恒星は星の晩年に当たる巨星で、質量が太陽の約3倍ある。これが近くにある天体の引力でふらついていることが同観測所の反射望遠鏡の観測でわかり、木星の約19倍の質量をもつ褐色矮星が約326日周期で公転しているのが原因とわかった。

 研究グループ代表の佐藤文衛(ぶんえい)・東京工業大特任助教(32)=恒星物理学=は「この褐色矮星は恒星になれなかったのか、それとも重い惑星なのか、褐色矮星の形成過程を調べる重要な資料になるだろう」と話している。

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