岡山大は9日、薬学部(岡山市津島中1丁目)の研究室でコーヒーを飲んだ同大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の50代の男性教授が、意識もうろうとなって一時入院したと発表した。研究室内にあった飲み物からアジ化ナトリウムが検出され、岡山県警が傷害容疑で捜査している。
同大学によると、5月20日午前7時20分ごろ、教授が研究室内で座りこんでいるのを院生が見つけ、救急車で病院に搬送した。教授は直前に飲んだコーヒーの味に異常があった、と救急隊員に告げたという。胃洗浄などの手当てを受けて入院。当初は微熱があったが、同26日に退院し、今月2日に職場復帰した。
薬学部には毒物劇物保管庫が計41カ所あり、うち14カ所でアジ化ナトリウムを保管していた。事後に点検した際、瓶の数はそろっていたという。
アジ化ナトリウムは顆粒(か・りゅう)の薬物で、防腐剤の材料などに使われる。毒物に指定されており、多量に摂取すると死亡することがある。同大学の田中宏二副学長は「薬品を扱う学部で毒物混入事件が起こり、大変遺憾だ」と話した。