万葉集に景勝地とうたわれた広島県福山市の「鞆(とも)の浦」で県と同市が進める架橋計画で、藤田雄山知事は23日、計画地となる鞆港内の海面の埋め立て免許の認可を国土交通相に申請した。認可を受ければ、藤田知事は県と同市に埋め立て免許を交付する方針。計画地一帯は江戸期の港湾施設や町並みが残っており、住民らは架橋が環境や景観を破壊するとして、県を相手に免許交付の事前差し止めを求める行政訴訟を起こしている。
計画では、交通渋滞の解消などを目的に鞆港の西側約2ヘクタールを埋め立てて約400メートルの道路を建設し、さらに港を横断する長さ約180メートルの橋を架ける。総事業費は約55億円。(松尾俊二)