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被爆詩人・故栗原貞子さんの資料、大学で公開へ

2008年7月29日

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写真文庫に収蔵される蔵書や著書。背表紙には栗原さんの覚書がある=広島市東区、青山芳久撮影

 広島で被爆した詩人で、被爆直後に地下室で新しい生命が生まれる瞬間をうたった「生ましめんかな」で知られる栗原貞子さん(05年に92歳で死去)が残した約3千点の資料が28日、遺族から広島女学院大学(広島市東区)に寄贈された。同大学は図書館に「栗原貞子記念平和文庫」を設けて平和学習で生かすほか、10月から一般公開もする予定。

 資料は、戦後まもなく占領軍の検閲下で被爆の悲惨さを告発した雑誌「中国文化」の全18巻や原稿・草稿類・書簡などで、未発表詩も含まれるとみられる。「中国文化」は栗原さんと社会主義者だった夫唯一(ただいち)さん(80年に72歳で死去)が中心になって、被爆翌年の46年に創刊した会員制地域誌。「原子爆弾特集」を組んだ創刊号には、広島市内の企業から集めた「祈冥福」と記した広告が掲載されている。ほかに、約1400点に及ぶ被爆証言集や思想書などには、万年筆で書き込みをした跡が残る。

 長女で秘書役を務めた真理子さん(73)=同市安佐南区=が高齢を理由に、原爆で学生と教職員ら計約330人が犠牲になった同大学への寄贈を決めた。真理子さんは「被爆の痛みを知る大学であれば、平和をつくることを願望した母の思いを受け止めていただけると思いました」と話している。

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