ニュース番組でアカデミック・ハラスメント(教員の地位を利用した嫌がらせ)をしたと報道され名誉を傷つけられたとして、島根大学の60歳代の男性教授が、NHKと取材記者に計700万円の慰謝料の支払いを求めた訴訟の和解が1日、松江地裁(片山憲一裁判長)で成立した。NHK側が報道内容に事実と異なる点があったことを認め、男性教授に謝罪した。
訴状などによると、NHKは02年4月19、20両日、教授が学生に反省文を書かせ、学部長から厳重注意を受けたことを報じた際、「アカデミック・ハラスメントに当たるとして厳重注意した」などと伝えた。
片山裁判長は「大学や学部長がアカデミック・ハラスメントと認定したものと認められない」などとして和解を勧告。和解条項でNHK側は「事実と異なるところがあったことを認め謝罪する」とした。
和解後、男性教授は「こちらの主張を聞いてもらえた。報道が誤りだと認めてもらえてありがたい」と話した。NHK松江放送局は「今回のことを今後の取材・放送に生かし、公共放送として責務を果たしてまいります」とコメントした。