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【ただいま婚活中】(2)式場懸命、町おこしも

2008年8月22日

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写真ファーストコンタクトは握手のみ。女性の前を次々と男性が通り過ぎる=兵庫県姫路市、山崎虎之助撮影

 仏滅の午後。兵庫県姫路市の結婚式場「ラヴィーナ姫路」の大広間には、赤い布張りのいすが2席ずつ仲よく並んでいた。集まった男女のなかにはジーンズにスニーカー姿もまざっている。

 それもそのはず。披露宴ではなく、互助会主催の出会いパーティーなのだ。

 252社が加盟する全日本冠婚葬祭互助協会が35周年を記念して6月、全国51の式場やチャペルでいっせいに開いた。ハウスウエディング人気で式場間の競争は激しい。「空いている会場が有効に使えるし、カップルができればそこで式を挙げてほしい、という期待もある」と互助協会の鈴木拓さん(46)は話す。

 姫路での参加者は48人。30歳代前半が目立つ。握手に始まり、メーンは「回転ずしトーク」。男女が隣りあって座り、自己PRする。2分でチリリ〜ンと終了の合図。男性が次の女性の隣へ移動する。

 進行は、「えんむす日運営委員会」という市内のサークルが担当。スタッフは30代独身で、参加者と変わらない。司会をした内藤浩一さん(39)もそう。「結婚相手をさがしたいのは自分もですが……。恋が芽生える瞬間に立ち会えるのはうれしい。縁結び役はやめられません」

 この日生まれた3組のカップルのうち1組は、県内に住む看護師(35)と福祉関係事務の男性(33)のペア。仕事の忙しさと職場での出会いのなさは一緒、と口をそろえる。患者さんにはモテるんですけど、とよく笑う彼女。かたや彼は、子どもが早くほしいときっぱり。「まずはスタートラインに立てた」と、ふたりともはにかむ。7月には映画「花より男子ファイナル」を一緒に見にいった。恋は走り出したようだ。

 「恋愛力で町おこし」を合言葉に、出会いの場を用意しようという取り組みもある。岡山商工会議所青年部が「千人が出会う」と銘打って開くパーティー「Hey!Say!Cafe!」もその一つ。青年部のスタッフが店員の格好をし、話したい男女をとりもつキューピッド役になる。05年に始まり、今年10月には倉敷チボリ公園で4回目がある。

 「ここで相手を見つけるのではなく、次の約束をとりつけてコンパをしてほしい。何回もコンパをして、人とつきあうスキルをあげるのです」と青年部副会長の真壁伸介さん(48)。参加したい人は事前の説明会で面接を受ける。自分をどう売りこむか心の準備を青年部が説く。とくに男性にはスーツにネクタイをしてくることをすすめる。

 去年パーティーに出るために初めてスーツをあつらえ、当日しつけ糸をつけたまま来た男性がいた。あわてて糸を切ってあげた真壁さん。「スーツを買うことは出会いの一歩ですよ」と苦笑いする。

 互助協会のパーティーでも、事前に男性向けにどんな服がいいかアドバイスをした会場があったという。

 「『婚活』時代」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の共著がある白河桃子さんに聞くと、パーティーに出るときの男性の基本は白いインナー、女性はパンツよりスカート。清潔感のある装いがコミュニケーションの武器になる、と力説する。「男はハートだとか、男は仕事だ、とかは通じない。見た目で戦う時代です」

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