臨海スケートセンターで練習する子供たちが存続を求め、署名活動をする
臨海スケートセンターのリンクで練習する子供たち。一度に80人が滑ることもある
大阪府の改革プロジェクトチーム(PT)による財政再建案で、来年度中の廃止が打ち出された府立臨海スポーツセンター(高石市)の存続を求める動きが、フィギュアスケート関係者に広がっている。同センターのスケートリンクは一年中利用でき、関西では貴重な存在。13日には07年世界選手権銀メダルの高橋大輔選手(22)らが、存続をアピールして演技する。
全国大会にも出場する渡辺真子さん(13)と純也君(10)は昨年3月、臨海で練習するため、神戸市から高石市内に家族で引っ越した。
神戸ポートアイランドのリンクは冬場のみの営業。兵庫県姫路市のリンクは06年に閉鎖された。自宅から70キロ離れた臨海に通うには、車の送迎で月10万円以上かかる。時間も往復4時間。真子さんの中学進学にあわせて引っ越した。母のゆかさん(41)は「現状とは別の形でも存続させることはできないか」と話す。
廃止案の理由は老朽化と他のリンク整備が進んだ点。確かに05年、浪速アイススケート場(大阪市)ができ、06年には守口市のビバスケートが季節営業から通年になった。
だが、荒川静香選手が金メダルを獲得した06年トリノ五輪前後に、フィギュアを習う子供は急増。京都や兵庫でリンクが廃止され、大阪に通う例が多い。現在、臨海では約200人が練習する。インストラクターの大西勝敬さんは「他のリンクも飽和状態。臨海がなくなればスケートを辞めざるを得ない子も出てくる」。
高橋選手も04年、高槻市のリンクが閉鎖されて臨海に移り、トリノ五輪出場を果たした。「2年間お世話になったリンク。存続できるようアピールしたい」と話している。