洞爺湖サミットにあわせて公開された用水路発電水車=5日、岡山県新見市、小玉重隆撮影
環境問題などをテーマに7日に始まるサミットに合わせ、岡山県新見市の用水路で5日、発電用水車の試験運転があった。環境への影響を最小限に抑えることを目指し、9月まで試験を続ける。
水車は直径約2.8メートル、幅約2メートルの鉄製。羽根48枚をハの字形に付け、左右の羽根の位置を前後にずらして、水車による水流の変化を抑える。
地元の機械メーカー「エムケーメカニック」の西村清会長(72)が、岡山理科大の若村国夫教授(エネルギー物理学)の協力を得て開発。最大の効率を求めて水流に対し垂直に羽根を付けた水車だと流速が水車の前後で3割程度遅くなり、周辺の水草の生え方などが変わって生態系に影響するという。この日の実験では流速を1割しか落とさずに約400ワット時を発電できた。
若村教授は「水の流れを完全に止めて発電するダムよりも、農業用水という、豊富にある自然エネルギーをうまく利用していく必要がある」。西村会長は「昔のように水車のある田園風景を世界に広げていきたい」と話した。