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ラテン気分で港町ライフ 大久保嘉人(サッカー)

2007年08月30日

 超攻撃的なグラウンドでの姿とは裏腹に、私生活は比較的インドア派だ。

写真「神戸の街はまだ完璧(かんぺき)には分からない。髪を切ったり出かけたりするのは大阪のミナミ周辺かな」
写真今季はリーグ戦の得点王争いで日本人トップになるなど好調だ

 「こだわってやってる趣味とか、あんまりない。だから、スペインの時は、ほんっとに暇だった」

 04年から2シーズン所属したスペイン1部、マジョルカでの練習は基本的に午前で終わり。移籍当初は、莉瑛(りえ)夫人を残して単身赴任。「日本の友達に電話するくらいしか、やることがなかった」

 とは言え、海外での生活は満喫した。マジョルカは有数のリゾート地。「海がありえないくらいきれい。ほとんどの選手がクルーザー持っていて、時々釣りに行った。竿(さお)入れたら、どんどん釣れる。海が透き通っていて、そこにでかい魚が泳いでいるのが見えて。向こうではイルカも跳んでる。あれは天国っすよ」

 住んでいた家は約20メートルのプール付き。「日本じゃ、絶対に住めない。目の前には地中海が広がってて、帰ったら飛び込んでばちゃばちゃやってた」。そんな生活を知った今、日本は全部が忙しく見えてしまうという。

 “単身赴任”の寂しさを紛らわせようと、必要に迫られて友人もできた。「近くのバーで知り合った。盛り上がって、じゃあディスコに行こうなんて感じで仲よくなった。一緒にビーチなんかも行ったりしてね」。その友人とは、今もスペイン語でメールをやりとりする仲だ。

 「スペインは観光でもまた行きたい。もちろん海外移籍も考えにはある。行くならどこかなあ。でも、ドイツは嫌。選手がでかいし、合ってない。イタリアも守りばっかりだし。やっぱ、攻撃的ってことで言えば、スペインかな」。情熱の国にすっかり魅せられている。

 今季、移籍した神戸も気に入っている。「神戸はいい街。港町でマジョルカに通じるところもある」。チームでは慣れない左MFをこなし、シーズン途中から主将にも就任した。「今年は変化の年という実感がある。日本代表にも復帰できたし、これからっすね」。25歳の情熱に、停滞はない。

 おおくぼ・よしと 82年6月生まれ、福岡県出身。長崎・国見高から01年、セ大阪入り。04年12月にスペイン1部、マジョルカへ。06年6月にセ大阪に復帰し、07年1月に神戸に移った。スピードに乗った突破と、得点嗅覚(きゅうかく)に優れる。日本代表では20試合出場、得点はなし。170センチ、73キロ。

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