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私も、もっと頑張れる 神野由佳(スケート・ショートトラック)

2007年12月27日

 「いつも(遠征で)寒いところに行ってるから、暖かいところが好き」。一瞬の判断や駆け引きが勝敗を分ける氷上のアスリートは、競技を離れたら何も考えなくていい場所に旅行に行くのが楽しみだという。

写真練習で使っている東京都内の公園で。「よくここで走っています」
写真今年10月、神戸で開かれたワールドカップ3000メートルリレーで力走する神野(右)

 頭の中を空っぽにして、シーズンの疲れを癒やす。「遠征はジャンパー、手袋など大きな荷物が必要。でも、旅行では少なくして、すごく軽いスーツケースで行く」

 年1回のペースでハワイや米西海岸のカリフォルニア、タイなどを訪問した。特にハワイがお気に入り。シュノーケリングなどで海に入ることもあるそうだが、「波に酔うから」と陸上での活動が主体。旅行仲間と飲食店に入り、ビールに酔いながら時間を忘れておしゃべりをするひとときが幸せだという。

 旅行好きな一面とは逆に、シーズン中の休みはもっぱら家でごろごろするタイプだとか。テレビをつけて、無造作にチャンネルを替える。ワイドショーや再放送のドラマ、夜にはお笑い番組を見る。「深夜のお笑い番組はめちゃくちゃおもしろくて最高ですよ。友近、笑福亭鶴瓶、島田紳助も最高」。関西生まれということもあってか、お笑い好き。お笑いタレントの話になると、一層にこにこしながら話してくれた。

 笑顔が絶えない明るい性格だが、今季は不調に悩まされている。「調子が悪いことが自分でも分かる。ぶすっとしていると、周りも『どうしたん?』と気遣ってくる。でも、笑ってても何もおもしろくない」。明るく振る舞うことに疲れ、練習を休んでしまったこともある。

 この冬、同じ綜合警備保障で、柔道部の井上康生の試合を見た。同じように不調に悩んでいる井上の姿を見て、「自分と重なった。誰でも勝ち続けることは難しいんやなと思った。頑張っている姿を見て、刺激を受けた」。同僚が壁を乗り越えようとしている姿に、勇気づけられた。

 バンクーバー五輪まで2年以上ある。悩むことは、自分の成長のために必要なことだと感じている。

 かみの・ゆか 80年12月生まれ、東大阪市出身。大阪・大谷高から立命大に進み、02年ソルトレーク五輪3000メートルリレー4位。綜合警備保障に入社し、06年トリノ五輪1500メートル7位。今季はワールドカップ神戸大会3000メートルリレー3位、全日本距離別選手権で2冠達成。163センチ、53キロ。

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