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やっぱ大阪好っきゃねん 山中亮平(ラグビー)

2008年02月21日

 走りながらキックの動作に入る。でも、けらない。相手選手の動きが一瞬止まったところで、楕円球(だえんきゅう)を片手に一気に抜き去る。絶妙のキックフェイントで、会場を何度も沸かせた。「お客さんが楽しんでくれるならうれしいし、これからもどんどんやっていきたい」。魔術師のようなプレーを見せる1年生司令塔はこの冬、早大を2年ぶりの大学日本一へ導いた。

写真期待の司令塔の弱点は勉強。「全教科嫌いっす。でも頑張って、授業には通うようにしてますよ」
写真大学の「オールスター」、東西対抗試合にも出場した

 スタンドオフとして、世界基準の体格と、並はずれた攻撃センスを持つ。そのスケールの大きさは高校時代から注目の的だった。複数の海外プロチームに誘われたことも。しかし、最終的には大学ラグビー界の名門を選んだ。「早大なら自分のやりたいラグビーが出来る。毎日の練習が真剣勝負だし、気を抜けない」。体の大きな先輩にぶつかり合いを挑み、苦手だったタックルは成長した。厳しい環境に身を置くことで、ダイヤの原石は輝きを増している。

 大阪市住之江区出身。浪速っ子のやんちゃさと、どこか憎めない優しさが同居する。入学当初、生意気盛りの18歳は髪にパーマを当てたまま練習へ。五郎丸歩・副将に「すぐ切ってこい」と注意され、「ダッシュで切りにいきました」と苦笑いで回想した。

 先輩2人と同居する寮生活にも慣れた。それでも、ふるさとがやっぱり一番だ。日本一に輝いた時も、3日後には帰阪。「実家で寝た時はめっちゃ落ち着いた。おかんがつくるオムライスも大好きやし」。地元の仲間とボウリングやダーツに興じたり、家の車を借りて、趣味のドライブへ出かけたり。中学の先輩の結婚式では写真をねだられ、「ちょっと有名になったんかな」と実感。久しぶりにゆったりとしたオフを過ごした。

 テスト勉強と沖縄での強化合宿を経て、23日からはシーズン最後の大会、日本選手権が始まる。1回戦でクラブチームに勝てば、次はトップリーグ上位チームとの戦いが待っている。「社会人相手に、自分が今どれだけ通用するのか、確かめてみたい」。強敵との対戦が楽しみでならない。

 やまなか・りょうへい 88年6月生まれ。中学2年でサッカーからラグビーへ転向。大阪・東海大仰星高3年時に全国高校大会制覇に貢献し、高校日本代表にも選ばれた。早大入学後は、未来の日本代表候補を育成する協会のプロジェクトメンバーにも名を連ねた。185センチ、85キロ。

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