オーストラリアの結果から見ると、マクラーレンの優勢かと思われたマレーシアGPの予選だったが、フェラーリの2台が意地を見せフロントローに並んだ。もちろんマクラーレンも3番手コバライネン、4番手ハミルトンと、フェラーリの直後に2台並んでいる。
そして大方の予想を覆し、ポールポジションを獲得したのは、フェラーリのサプライズ・ボーイ、F・マッサだった。何故か期待をしていない時に限り頑張ってしまうF・マッサ(笑)昨年のブラジルGPの彼の喜びの表現を覚えている方も多いと思うが、彼のキャラクターは喜怒哀楽が激しく、感情表現も大袈裟で、そのアクションは現在のF1界で一番派手かもしれない。どことなく憎めない、いい奴というのが僕のマッサの印象だ。
予選中、雨の心配をしながらコースで予選を撮影していた僕だが、ハミルトンの予選アタックを1コーナーのイン側で撮影していた時に気になる事が一つあった。それは1コーナ−の立ち上がりで、彼が明らかにスピードを緩めていることだった。何故か理由は判らないが、一瞬えっ?アタックラップじゃないんだ、そう思ったほど、スピードが遅かったのである。
だが決してオーバースピードで進入した訳でもないし、前を走っていたコバライネンの立ち上がりはスムースで、1コーナーを見る限りハミルトンよりも速かった。リザルトを見ると実際にコバライネンの方が速い。彼のマシンに何らかのトラブルか、もしくは体調がすぐれないのか?だがそれでも4番手というポジションを考えると、僕の気のせいで、全く問題ないのかもしれないが。いずれにしても追うものが前にいて、追われるものが背後にいる、この状況こそF1の醍醐味。明日のレースが楽しみになるではないか!
予選終了後に併催されているアジアGP2はスタート直後から、雨の洗礼を受け、多重クラッシュが続発した。明日のF1も雨の予想がされている、「雨で荒れたレースになれば...」ホンダのJ.バトンが密かに自信を見せていたことを書き加えよう。


1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。
2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、
最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。〔詳細〕