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F1 SPAIN GP(Friday)

2008年4月26日

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 今日は朝から日射しもあり気分よくサーキットに入る。スペインGPはヨーロッパの開幕戦という位置付けもあり、そのためフォーミュラーBMW、GP2、ポルシェスーパーカップとサポートレースも満載だ。

 スペインでは昔からオートバイのレースが盛んで、数多くのヒーローも輩出している。以前はその影響もあり、また例年オートバイのモトGPのレース直後という開催時期、そしてチケットの値段の高さなども影響して、観客は決して多くはなかった。

 しかし、F・アロンソの登場でF1人気は急上昇、チケットは完売、ダフ屋まで現れる始末となった。やはりナショナル・ヒーローの登場は、そのイベントの人気を盛り上げるためには欠かせない条件のようだ。

 しかし、例外的な話もある。1990年代、セナが日本でもっとも人気があったころの話だ。当時、日本人ドライバーは中嶋悟、鈴木亜久里の二人がレギュラードライバーとして参戦していたにも関わらず、満員の鈴鹿サーキットの観客席はあらかたブラジル国旗で埋め尽くされ、鈴鹿がどこの国か判らないほどであった。

 もちろんセナの人気は世界的ではあったが、一般的にはどこの国に行っても、その国のドライバーに対しての応援が圧倒的で、その次がセナの応援だった記憶がある。だが日本だけは全く異なる状況であった訳だ。

 残念だがそこに日本のF1人気のある意味での浅さがあったように思える。セナが悲しむべき事故で去った後、日本のF1ファンにとって本当の意味でのヒーローが誕生するまでには更に数年間という時間を要した。そう、鈴鹿でセナを見てF1ドライバーになりたいと思った少年、佐藤琢磨がF1ドライバーとしてレギュラーシートを獲得するまで。

 今、その佐藤琢磨がそして鈴木亜久里がピンチである。政治的な取引や莫大な金額の応酬は僕には判らない、だが、F1がとてつもなく巨大な利益を生む機構であることは判る。それゆえに様々な権利関係のビジネスも成り立ち、アンダーグラウンドでの交渉も必要となるわけだ。

 もちろんベストな結果としてはビッグスポンサーが付いてくれることだ。しかし、現状では難しいのも現実だ。ならば日本のレースファンとして何かできないだろうか?仮に鈴鹿に集まる15万人が1万円づつ出し合えば15億円になる。日本中のファンが集まれば2、30億円の資金は生み出せるだろう、ファンが株主になってチームを応援してもいい、そんな新しいチームがあっても良いのではないか?

 こんなことを言うとF1は貴族の遊びでヨーロッパのものだから…なんてしたり顔で文句をつけるジャーナリストもいると思う。でも、方法は何であれSAF1が、佐藤琢磨が走り続けてくれれば、それでいいではないか?日本人の夢を叶えてくれた彼らが、F1で走り続けてくれればそれで十分ではないか?今はほかに望むことなど何も無い…


プロフィール

宮田 正和 Masakazu MIYATA

 1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。

 2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、 最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。〔詳細〕

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