スペインでひいた風邪が未だに治りきらない…イスタンブールはイメージ的にはいつも暑いように思っていたので、太陽を浴びて汗をかけば風邪などすぐ治る!そう思っていたのだが、それは僕の勝手な思い込みであった…5月のイスタンブールは8月と比べるととんでもなく寒い!朝の気温が10℃!昼でも13℃、特に今日は曇り、雨も降ったので、なお一層肌寒く感じた。
よせばいいのに、昨年のフェリーから見た夕焼けが忘れられずに、今日は少し早めにサーキットを後にして、フェリーのデッキで夕陽を眺めよう!などと企んでいたのだが、金曜の夕方という事もあり大渋滞に嵌り、サーキットからフェリー乗り場まで、通常なら40分程度で行くところを2時間近くかかってしまった。結局,夕陽どころかギリギリ最終のフェリーに乗る羽目に。そこで、よせばいいのにブルブル震えながら海風を受け、寒い船上デッキにあがり写真を撮る。どうやらスペイン風邪はぶり返してしまったようだ…
イスタンブールの街から日々海峡を越えて行く、イスタンブール・パークサーキット。ピットロード、パドック全ての空間に余裕があり、いつものF1よりも絶対的に関係者が少なく思える。実際にトルコGPをスキップというフォトグラファーも、知っているだけでも数名はいるので、本当に通常よりは少ないのかも知れない。
その理由は?フォトグラファーに限って言えば、コースでの撮影ポイントから被写体までの距離が極端に遠く、またそのポイント自体が少ないこと、これが最大の要因だと思う。ティルケの設計による近代サーキットは、確かに安全性は高いかもしれないが、どこも変化に乏しく、ドライバーや観客の目線はともかく、フォトグラファーからは実に評判が悪い。やはり「危険な場所=美味しい撮影ポイント」という公式は、今も成り立つのである。
さてコンディションの微妙に変化した今日のフリー走行、前評判通りフェラーリ、マクラーレンと2強がリードをしている。週末は基本的には雨の確率は低そうだが、想定外に低い路面温度がもたらすグリップ不足が、むしろエキサイトなレース展開を楽しませてくれるかもしれない。そういう意味においては、明日の予選よりも,決勝レースの方が絶対に楽しみなトルコGPである。


1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。
2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、
最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。〔詳細〕