モナコGP、明日の開幕を控えたモンテカルロ。今日は天気も良く、コースも一般開放しているので、大勢のファンがコース上で記念写真を撮ることに一生懸命だ。微笑ましいと思える光景だし、モナコGPらしい場面でもある。
伝統的に金曜日が休息日に当てられているモナコGP。つまり本来なら金曜から走り出すフリー走行が、木曜日に行われることになり、その翌日がF1は休養日、ただし、GP2や他のサポートイベントは開催されるのだが。
実はこの変則的なスケジュールはカメラマン的には有り難い。木曜日に撮影をしたデータを元に、調整と休養する時間が取れ、土曜日の予選、日曜日の決勝にフィードバックできるからなのである。だが、この金曜日もサポートイベントの撮影や、チームのオフショットなどのオーダーが入ることもあり、その場合には実質いつものGPよりも1日多く働くことになるので、疲れが増すのも事実なのだが…
どうやら週末は雨という予報で各チームの予想が出揃ったようだ。モナコの雨は撮りたい!と思う反面、やはりモナコは晴れなきゃ!という気持ちもある。でもやはり心理的にはセナ vs プロストのような雨中の激しいバトルも撮ってみたい、そんな気持ちが今の僕の中では勝っている。
モナコはドライバーの腕が問われるとはいえ、ドライコンディションではやはり速いマシンが速いのは事実。だがウエットになれば、状況は一変し、速いマシンだけではなく、本当の意味で速いドライバーが上位にくることなる。
近代F1で忘れられてきたレースの原点、「気合いと根性」のバトル。タイトなストリート・コースがそのドライバーの闘争本能を覚醒させる。しかもモナコはオーバーテイク・ポイントが皆無に近いという状況もあり、予選の結果がそのままレースの結果に反映される。だから言い換えれば、モナコGPでは予選が全てと言ってもよい、その予選がウェットコンディションになれば…こんなに楽しみなレース・ウィークそうあるもんじゃない、モナコGPの予選、これは絶対に見逃せない!
そしてドライバー達のコンセトレーションの瞬間、さまざまな表情を集めた、F1SCENEの2008年/Vol.1「22 Spirits」がモナコGPに合わせ発売される。新しく生まれ変わったF1SCENE、だがそのスピリットや熱い思いは変わることなく、息づいている、どうか手に取ってご覧あれ。


1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。
2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、
最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。〔詳細〕