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F1 HUNGARY GP(Sunday) 

2008年8月4日

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 このグランプリが終わると関係者全員が心から待ち望んでいる、3週間の夏休みが待っている。この期間はサーキットでのテストは禁止されているので、建前としては、完全休養の夏休みになる。

 それにしても、レースは筋書きのないドラマとはよく言ったものだ。今日のハンガリーGPまさかこんな結末が用意されているとは、全く想像もつかなかった…

 残り3周、2位とのギャップを考えても安全圏だった、この時点でマッサは99%勝利の確信を得ていただろう。そして追うコバライネンも2位で上出来と半ば諦めていたはずだった。しかし、まさかのエンジン・ブロー、マッサのマシンがストレートを立ち上がった瞬間、テールから白煙が吹き上がり、マシンをメインストレート上に止めた。たったの3周、あと3周だが、それでもゴールには届かない、67/71周、この数字はマッサにとって果てしなく長く遠いものになった…

 後半戦になると、前半戦の貯金や取りこぼした1点の重みがまるでボディブローのようにジワジワと効いてくる。残されたレースの数を考えると、タイトルを獲得する為には、次のレースでのミスは命とりになりかねない。リードしていても、リードされていても、その分だけ不安は募り迷うものだ。

 初優勝に、初めての表彰台、そしてチームメイトのリタイアによって得た3位。それぞれが様々な思いを抱え、明日から3週間の夏休みに入る。だが夏休みといってもドライバーはコンディションを維持する為に、トレーニングは欠かせないだろうし、もしかしたらファクトリー内では、休日返上で開発が続いているかもしれない。それはオフ・シーズンでも同じことが言える、つまりこの世界で現役として働いている間は、本当の意味での休暇なんて存在しないのかもしれない。だからせめて今日一日は、レースの事を考えないようにしたいと思う(笑)


プロフィール

宮田 正和 Masakazu MIYATA

 1957年東京浅草生まれ。1987年、ブラジルグランプリでF1を初撮影。マシンの持つ美しさ、人間模様にひかれ、1988年より、F1グランプリなどモータースポーツをメインテーマとして活動を続ける。

 2004年、記事主体の既存F1誌に満足できず、 最高の写真を見せたいと、グラフィック誌F1SCENEを創刊。編集拠点をF1の本拠地ヨーロッパに移し、ヨーロッパの文化と日本の感性の融合を合い言葉に「Team ZERO」を率いて「出版の壁」に挑む。〔詳細〕

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