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J同一クラブ最長7年目の指揮、ガンバ・西野監督に聞く

2007年12月31日

 J1・ガ大阪の西野朗監督(52)が今季、同一クラブでJ最長となる7年目の指揮を執る。05年にリーグを制し、常に優勝を争うチームをつくった指揮官の哲学、ライバルの浦和や2度目の挑戦となるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)への思いなどを聞いた。

写真今季の意気込みを語るガ大阪・西野監督

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 毎年、色んな物を求めている。選手のポジションを変えるなどリスクもあるかもしれないが、安全策は嫌なんだ。(攻めに)いって、追いつかれるのは自分の中でOK。その先に成長への力が出てくる。チャレンジする姿勢を常に持ちたい。

 優勝を逃した06年も07年もリーグ後半戦での戦い方がどうだったのか自問自答している。あの瞬間に選手起用などを変えていれば、とか思ってきた。いい状態を1シーズンで継続できず、「なんでかなあ」という気持ち。自分への腹立たしさもある。まだ、すべてが過程なのかもしれない。

 監督続投の話は、昨年のリーグ後半戦が始まる前にもらった。その時はすんなりと受けられなかった。06年シーズンは無冠で、(07年に)タイトルを取れなければ続けてはいけないと思っていた。秋になってまだリーグ王者も狙える位置にいて、ナビスコ杯も鹿島に勝った準決勝あたりで気持ちを固めた(結局、ナビスコ杯は優勝)。

 野球界の巨人がそうであったように、常に評価されるチームは必要。サッカー界もレッズのようなチームが牽引(けんいん)していくのはいいことだ。レッズは個への依存が強いし、その個が要求に応える。ガンバは違うものを表現したい。総合的な組織のおもしろさというか、全員連動して共存しているサッカーをしたい。そのスタイルの違いを観客が楽しみ、伝統の一戦と言われるようになりたい。

 (日本代表監督就任の打診は)直接的な話としては全然なかったよ。興味がないという言われ方をしたけれど、そうではない。選手にも日本代表を目指せと言っている自分が、そういう気持ちを持たないのはいけない。(受ける可能性は)分からない。育成もやらないといけないクラブの指導者も厳しい世界。代表が上というわけではなく、違うステージだと、とらえている。

 ACLは2回目。色んな部分を修正したい。攻撃を前面に出すだけではだめ。レッズのあの守備は通用した。守備主体になる戦いもある。

 今季は代表で選手が抜ける。チーム作りは難しいどころじゃないよ。シーズンが始まって影響を受けざるを得ない。でも、とにかく、いいサッカーをしたいね。

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 にしの・あきら 埼玉県出身。早大から日立製作所サッカー部(現J1柏)入りし、90年に引退。20歳以下日本代表や96年アトランタ五輪日本代表、柏の各監督を経て、02年から現職。

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