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全盲の女子高生、始球式に挑む 高校野球和歌山大会

2008年6月23日

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写真鈴木監督からボールの投げ方を教わる立木早絵さん=和歌山市府中

 7月9日に開幕する第90回全国高校野球選手権記念和歌山大会の開会式で、和歌山県立和歌山盲学校高等部1年の立木早絵さん(15)が始球式のマウンドに立つ。視覚障害者の野球「グランドソフトボール」の選手。「一生懸命チャレンジしている姿を多くの人たちに見てほしい」と、本番では実際に球児が使う白球を投じる。

 立木さんは2歳の時、病気が原因で全盲になったが、スポーツが好きで同校中等部から野球部に入り、グランドソフトボールを始めた。今は水泳や陸上競技、バレーボールなど同校の部活動で多くのスポーツに挑戦している。07年に秋田県であった全国障害者スポーツ大会では25メートルバタフライで優勝、50メートル自由形で2位の成績を収めた。

 昨年10月、県高野連に同校野球部の鈴木敏美監督から「視覚に障害があっても、同じ『野球』で頂点をめざしている高校生がいることを知ってほしい」といった内容の手紙が届き、評議員会の全員賛成で決まった。

 グランドソフトボールはハンドボールに似た球をボウリングのように転がす。振りかぶって投げるのは立木さんにとって初経験。高野連から「転がしてもいい」と言われたが、「せっかくの経験だから」と野球の投法で挑む。

 立木さんは4月、初めて硬球に触れた。球にある縫い目を人さし指で触れながら、「8の字みたいでおもしろい」。練習では1日20球程度を投げ込む。捕手が手をたたき、投げる方向を誘導。「方向は大丈夫?」と投げるたびに確認する。

 距離も半分ぐらいまで届くようになった。「ノーバウンドで届いたらうれしいけど、届かなくても精いっぱい投げたい」(森本未紀)

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