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「早くから優勝信じて大量製造」阪神Vグッズ廃棄の悲鳴(1/2ページ)

2008年11月8日

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写真店の命運をかけた「崖っぷちセール」。中村英二店長(左)は、タイガース関連の通常商品を必死に売り込んでいた=大阪市中央区谷町2丁目の「テーラー虎」、机写す

 大詰めを迎えたプロ野球日本シリーズが恨めしい。阪神タイガースのリーグ優勝記念グッズを準備していたメーカーや販売店の思いだ。一時は2位に13ゲーム差をつけて首位を独走していた阪神だが、「世紀のV逸」で約300種類のグッズはすべて廃棄処分の運命。前半戦の好調ぶりが被害を拡大させており、捕らぬトラの皮算用をはじいていた人たちは悲鳴を上げている。

 大阪市中央区谷町2丁目の洋品店「テーラー虎」は、阪神の優勝限定ロゴを裏地に使った背広やネクタイを準備してきたが、すべて無駄になった。中村英二店長(47)は「優勝を信じ切っていたのでショックは大きかった」。

 優勝を逃すと限定ロゴを使った商品は販売できない決まりになっている。「とにかく現金を作らねば」との危機感から10月末、「崖(がけ)っぷち販売会」と銘打った通常商品の特別セールを始めた。スーツは2割引き、1万円のジーンズは3800円だ。

 阪神球団は優勝記念商品の限定ロゴマークを定め、今季の使用商品の申請は約300種類(百貨店販売分を除く)。昨年は約130種類で、2倍以上だった。

 球団営業部の担当者は「7月に13ゲーム差がつき、各社とも早い段階から大量製造に乗り出したようだ」とみる。記念グッズを販売できる期間は優勝確定時からキャンプ入りまでで、優勝が早く決まるほど多くの売り上げが期待できるからだ。ところが最終盤で優勝を逃し、「各社とも口では『仕方ない』といってくれるが、心中を察すると気の毒で、申し訳ない」。

 球団は商品の補償や買い取りはしない。闇ルートに出回るのを防ぐため、優勝を逃した際は処分するのが決まりで、焼却中の画像や廃棄処分証明書の提出まで求めている。ロゴは今季限定で、来季以降の使い回しもできない。

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