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「神戸の『天使』に」 初の女性プロ野球選手誕生へ(1/2ページ)

2008年11月16日

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写真神戸9クルーズの中田良弘監督から、帽子をかぶせてもらう吉田えり投手=16日午後、大阪市住之江区、南部泰博撮影

 16日にあった野球の関西独立リーグのドラフト会議で、神奈川県立川崎北高2年の吉田えり投手が神戸9(ナイン)クルーズから7位指名を受けた。日本野球界で初の女性プロ選手になる16歳は「活躍して、将来はセ・リーグかパ・リーグを目指したい」とさらなる飛躍を誓った。関係者は「復興の街・神戸の天使に」と期待を寄せる。

 吉田投手はこの日、指名に備えて大阪入り。記者会見ではカメラの数に驚きながら、「すごいうれしいし、びっくりしています」。照れくさそうに笑った。

 兄・勇介さん(19)の影響で野球を始めた。今回のトライアウトも一緒に受けたが、山梨・帝京三高でプレーした兄は1次選考で落選した。自身は中学の軟式野球部では一塁手だったが、「上でやるには投手がいい」と転向。決め球のナックルボールは、今も練習相手をしてくれる父の勇さん(45)から、習得を勧められた。「この投げ方が(ナックルが)一番落ちる」と、下手投げになったという。

 新リーグ発足に当たって話題性を重視した指名という見方もあるが、神戸の中田良弘監督(元阪神投手)は「ナックルは捕手が後ろにそらすほど落ちる。結果を残したから指名した」と否定する。

 神戸とは、不思議な縁がある。92年1月17日生まれ。阪神大震災のちょうど3年前になる。誕生日になると繰り返されるニュースに「大変な被害があったんだ」と心を痛めてきた。神戸の広田和代・球団社長(47)は「復興の途中にある街に、えりちゃんが夢と希望を持ってきてくれた。『神戸の天使』になってほしい」と期待をかける。

 16日のドラフトでは、最終テストに残った81人から4球団が計33人を指名。そのほか自由枠などで獲得した計33選手も発表された。最終的には1チーム20〜25人を基本に編成される。(竹田竜世)

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