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無理しない スマート闘志 巽真悟(大学野球・近大)

2008年11月20日

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写真マウンドでは常に冷静なエースも、カメラを向けられると照れ笑い=諫山卓弥撮影写真最速149キロの直球と鋭く落ちるスライダーで打者を手玉にとる。

 182センチの長身投手は、今秋のプロ野球ドラフト会議でソフトバンクから1位指名された。すらりと伸びた手足には、イタリア製の黒いジャケットと色落ちしたジーパンがよく似合う。

 「授業に出るときはスウェットとかしか着ない」。キャンパス内を歩きながら「あっ」と声をあげた。「後輩がそばを通ったけど、こっちに全然気付かなかった」。ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 服を買うのはいつも大阪・難波。練習が終わってから1人で出かけることが多い。「とりあえず商品を取り置きしてもらっては、また別の店へ行ってしまう。決めるのに時間がかかるので、だれか一緒だと迷惑をかけてしまう」。マイペースを崩さない。

 66キロの体に合った細身の服を選ぶ。すぐにやせてしまう体質で、今年の春先は62.5キロまで落ち込んだ。キャンプ中、三食に加えて毎日ハンバーガーを5個食べ続け、元の体形に戻した。

 大学では、寮生活で野球漬けの日々を送ってきた。だからこそ、「ユニホームを着ていないときは極力、野球のことを考えないようにしている」。部屋での楽しみは、この世代らしくテレビゲーム。「テレビの前に何時間でも座っていられる」。でも、そんなに必死にはならない。ゲームが先に進まなくなると、得意な後輩を連れてきて問題を解決してもらえば、達成感に浸れる。

 カラオケも貴重な息抜き。「CHEMISTRY」や「コブクロ」など男性歌手の曲が好きだ。「1人は恥ずかしくて無理だけど、誘われれば毎日でも行きたい」。一緒に行くのは一度に3、4人と決めている。「多すぎるとあまり順番が回ってこないので」

 ともに歩み続ける友がいる。中学の野球部で一緒だった親友だ。不動産鑑定士を志す彼と、プロ野球選手を目指す自分。どちらが早く目標を達成するかを競っていたが、「プロに入るだけでは駄目で、個人タイトルを取れと言われた」。友の期待に応えるためにも、まずは1軍入りを目指す。(清水寿之)

たつみ・しんご 87年、和歌山県出身。小学2年で野球を始め、新宮高から近大へ進学。07年春の関西学生リーグで1試合23奪三振と、無安打無得点試合を達成。リーグの最優秀選手に選ばれた。08年には日本代表として世界大学選手権に出場し、準優勝に貢献した。リーグの通算成績は19勝4敗。

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