9月にあった日本学生選手権(インカレ)は、近大水上競技部として学生最後の大会。100メートルと200メートルの背泳ぎを制し、4年連続で2冠を果たした。
「完全制覇がかかっていたので、実はかなり緊張していたんです。長いようだけれど、終わってみればインカレはたった4回しかなかったんですよね。なんだか、寂しい感じ」
大会では、リレー要員として自由形にも挑戦。1日目には200メートル背泳ぎと400メートルリレーの、予選と決勝計4レースを泳いだ。
「1日に4本も泳ぐことは日本代表ではないので、貴重な経験でした。自由形をちゃんと泳げるんだろうかと、すごく不安だったんです。400メートルリレーは、フリーの専門が1人だけ。ほかは僕と平泳ぎとバタフライの選手だったのに、2位になれたんです。本当に驚きました! 予想外の結果で、今回の大会で一番印象に残っていますね」
部長として臨んだ大会でもあった。
「試合が終わって何を話したか覚えていないんですが……。僕がインカレでいい記録を出せたのは、みんなのおかげですという感謝は伝えました」
名門のエースとして泳いだ4年間。自身の評価は?
「80点ですかね。自分自身、まだまだ弱い。でも、楽しくて充実した学生水泳生活でした」(競泳男子背泳ぎ日本代表・入江陵介)
1990年1月24日、大阪市天王寺区出身。近大4年、イトマンSS所属。日本選手権で200メートル背泳ぎを4連覇中。昨年8月のパンパシフィック選手権同種目は3位。