画像を立体的に見せる3D装置が将来は、もっと身近になるかもしれない。そんなことを感じさせる製品が続々と開発されている。ゲームをはじめ娯楽向けのほか、医療用などの需要開拓に期待が集まっている。(田中美保)
米社が開発した3Dディスプレー。画面から2種類の異なる画像を出し、遠近感を出している=東京都江東区の東京ビッグサイトで |
独社の3D試作機は、両脇にあるカメラが人の目の位置をとらえ、目に向かって画像データを送る。人からは、中央の台上に画像が乗っているように見える=東京都江東区の東京ビッグサイトで |
米国の「ニューサイトコーポレーション」が先月、東京で開かれた展示会に出品した57インチの立体ディスプレー=写真=は、特殊なメガネなどをかけなくても、画面に映ったものが浮かび上がってくるように見える。二つのカメラで撮影した映像を映し出し、左右の目でそれぞれ認識させることで立体的に見えるような錯覚を起こさせる仕組みだ。
海外では主にショッピングセンターなどの広告用に使われているという。本体と映像システムで計約300万円。同社東京事務所の神田清人代表は「内視鏡など医療用やゲーム、パチンコなどに用途を広げたい」と話す。
独シーリアルテクノロジーズ社の試作機は、光の反射光のずれを利用して立体像を再生するホログラフィーという手法を用いている。ディスプレーの左右にあるカメラで画面を見ている人の目の位置をとらえ、目に向かって画像データを送る。すると中央の台上に立体像が現れる。
こちらもメガネ不要で、長時間見ても疲れないという。同社は、「商品化に向け日本のディスプレーメーカーと組みたい」としている。
3Dの映像技術では、韓国・現代ITの日本法人が、専用のメガネを使って立体的な映像が見られる液晶テレビの販売を開始。三菱電機が今秋、北米で売り出すレーザーテレビもメガネで3Dの映像ソフトを楽しめるなど、一部で実用化も始まっている。