京都大医学部付属病院(中村孝志・病院長)は5日、約2年2カ月ぶりに再開した肺移植手術が順調に終了したと発表した。同病院では、06年に起きた脳死肺移植手術のミスによる死亡事故を受け、肺移植手術を自粛していた。
同病院によると、閉塞(へいそく)性細気管支炎を患っている中部地区の女児(6)に母親の右肺の一部を移植した。母子ともに容体は安定。女児は順調ならば、2カ月後くらいに退院できる見通しだ。
今後、数例の生体肺移植が予定されており、チームとして経験を積んだ後に脳死肺移植の再開を目指す。一山智・副病院長は手術後の記者会見で「社会に対する役割として一歩踏み出せた。チーム医療は高度先端医療に欠かせない」と話した。