現在位置:
  1. asahi.com
  2. 関西
  3. 関西の住まい・暮らし
  4. にゃるほどジャーナル
  5. 記事
PR関西の不動産情報

にゃるほどジャーナル

猫の認知症 あると思います

[新聞掲載]2008年11月15日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 このコーナーを読んでくださる皆さんから、励ましのメールや手紙をたくさん頂き、本当にありがたい。その中に「高齢(15歳以上)の猫が夜に鳴いて困ってます。飼い主は睡眠不足です」という相談が複数あった。

 動物病院に連れていっても、血液検査の結果、異常もなく、食欲もあるから治療法はない、と言われた、という方もいた。「とにかく平安な夜が欲しい」と飼い主たちは望んでいる。

 10年ほど前まで、いやもっと前になるだろうか、ペットの猫といえば、半分は外、半分は室内で生活していたものだった。散歩中に他の猫とけんかをして感染症を患い、命を落とす、なんていうことが普通にあった。

 室内飼いが主流になった今は、亡くなるときには飼い主の前から姿を消すという言い伝えは、通用しない。亡くなるまで家の中で、ずっと飼い主の傍らにいる。だから、飼い主は老いやみとりの問題と直面する。

 20年以上も生きる長寿猫もパラパラといる時代だ。老猫が壊れたおもちゃのように鳴く理由は、どこか痛い、しんどい、というものかもしれない。それ以外にも、加齢に伴って脳の機能が衰えてくる影響もありえる。

 私の病院「まねき猫ホスピタル」には、名前の通りに猫が数多く来院するので、「認知症かも」という猫も来る。「猫の認知症」はまだ一般的とはいえないが、臨床獣医師の立場からいえば、人間同様、猫にも認知症があると感じる。

 私はそういう時には、精神を安定させる薬を処方する。すると、よく寝て、おとなしくなり、夜鳴きが収まることが多い。

 教科書に載っている病気だけが病気ではない。これからも、飼い主が持っている個々の疑問や悩みに紙面で答えていきたい。(獣医師・石井万寿美)

  • 「にゃるほどジャーナル」へのご感想や質問、情報の提供は朝日新聞ペット係まで。
  • 〈ファクス〉 06・6231・4116 〈メール〉 do-pet@asahi.com 

プロフィール

石井万寿美(いしい・ますみ)

 61年大阪市生まれの獣医師。
 92年から大阪府守口市で動物病院「まねき猫ホスピタル」を開いている。〔詳細〕

  • 検索フォーム
    キーワード:


    朝日新聞購読のご案内