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にゃるほどジャーナル

人がゾクッ 犬猫もゾクッ

[新聞掲載]2008年12月20日

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 あまり腕のよろしくない医者は、ヤブ医者なんていわれる。ある時聞いた落語で、ヤブ以下の医者もあると知った。「風邪の時だけお呼びがかかる、風邪(風)で動くので藪(やぶ)医者というんです。でも藪医者になれば一人前。筍(たけのこ)医者というのもある。それはこれから成長して藪になろうという…」

 うまいこというものである。私もせめて、タケノコは卒業してヤブ獣医師になっていたい。

 さて、風邪の話題だ。寒くなると「風邪で寝込んでしまって。ずっと犬と一緒に寝てたんやけど、風邪、うつしてしまったと違うやろか?」などと尋ねられる。答えは、いわゆる風邪は犬や猫にはうつらない。犬や猫から人にうつることもない。

 風邪は、人畜共通感染症ではないからだ。ただし、猫は猫同士、犬は犬同士に感染するので、多頭飼いをしている時には悲惨なことになる可能性がある。事前に混合ワクチンを打っておくといいだろう。

 実際に、人とペットが同時に具合を悪くしたことがある、ヤブ獣医師は信用ならん、という方もいるかもしれない。でもそれは、寒いと人も動物もそれぞれに体調を崩したり、風邪をひいたりするというだけだ。

 飼い主が、悪寒がする、背中がぞくっとすると感じたとき、愛犬、愛猫も「なんか寒いな」と感じているのかもしれない。

 そんな状況でペットに留守番をさせる時には、日が暮れてから暖房がつくように、タイマーを合わせておくのも手だ。シニアだったり、虚弱体質だったりするなら、室内でも綿素材の服を着せるのもいい。

 寒い時期を、飼い主もペットも栄養バランスのいいものを食べて、ほっこりゆったり暮らして欲しい。ヤブ獣医師の願いだ。(獣医師・石井万寿美)

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  • 〈ファクス〉 06・6231・4116 〈メール〉 do-pet@asahi.com

プロフィール

石井万寿美(いしい・ますみ)

 61年大阪市生まれの獣医師。
 92年から大阪府守口市で動物病院「まねき猫ホスピタル」を開いている。〔詳細〕

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