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季語をいただく

妻子ゐて円き食卓青山椒 細川加賀

2008年7月1日

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写真ちりめん山椒

〈夏〉青山椒

 今年は山椒(さんしょう)のあたり年なのでしょうか。わが家の若い山椒の木からも、両手に二つ分ほどの青山椒が採れました。

 狭い庭に多いときは5本の山椒の木がありましたが、庭に来る野鳥が運んでくれたものばかりでした。どこの山から来たのだろうかとか、どちらのお家で啄(ついば)んできたものだろうかと詮索(せんさく)するのも楽しいことでした。

 そのうちの1本が急に枝を伸ばし、今年の青山椒の成果となりました。鋭い棘(とげ)に引っかかれながら、悪戦苦闘しましたけれど。

 すぐに使う予定がないので、さっと熱湯を通して冷凍しました。真っ青な翡翠(ひすい)の粒のような山椒の実が、冷凍庫の中にあると思っただけで、なんとなく豊かな気持ちになれるものなのですね。

 細川加賀は若いころ、病苦と生活苦を経験しました。そこから得た「俳句は愛」という信念を生涯貫き、ほのぼのと息の通った作品を残しました。妻や子と囲む円い食卓は、家族の愛の絆(きずな)の形でもあったのでしょう。季語の青山椒が清冽(せいれつ)な印象を付加しています。

 思いがけなくきれいなちりめんじゃこが手に入ったので、これからちりめん山椒を炊こうと思います。(俳人・大石悦子)

   ◇

〈ちりめん山椒〉

 山椒の実は出盛りに一盛り、沸騰した湯でさっと煮て、冷水で冷まし、水気を切って冷凍保存しておく。

 シラス干し200グラムを水に10分ほど浸し、塩出しをしてザルに上げ、水気を切る。鍋に油を熱し、シラス干しを入れ、焦がさないよう炒(いた)める。水カップ1、しょうゆカップ2分の1、砂糖、みりん各大さじ3を加え、煮立ってきたら山椒大さじ3を入れ、中火で煮汁をかけながらカラカラになるまで炒(い)り上げる。(料理監修・水野保子)

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