現在位置:
  1. asahi.com
  2. 関西
  3. 関西の交通・旅
  4. 交通・旅ニュース
  5. 記事

新大阪駅タクシー制限、効果なし? 渋滞は解消されず

2008年6月7日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真タクシーを降り、渋滞した車道を走ってJR新大阪駅へ急ぐ人たち=6日夜、大阪市淀川区、小玉重隆撮影図

 JR新大阪駅前の渋滞対策として客待ちタクシーの乗り入れ制限が始まってから初の週末を迎えた6日夜、ピーク時の長い車列は解消されず、効果はほとんど上がらなかった。「空車対策だけではだめだった」とみる国土交通省近畿運輸局は次の対策を模索するが、妙案は浮かばない。(吉野太一郎)

 単身赴任者らで新幹線が混雑する午後8時過ぎ、それまで順調に流れていた国道423号(新御堂筋)から新大阪駅へ進入する道路の車列が少しずつ長くなり、8時半ごろには40〜50台が並んで動かなくなった。タクシーを途中で降りて駅へ走る人が相次ぐ。博多へ向かうというスーツ姿の中年男性は「以前と全然変わりませんね」。

 02年の規制緩和によるタクシー台数の急増で新大阪駅の渋滞がひどくなり、タクシー業界は自主的な取り組みとして6月から、毎週木、金曜は奇数日なら奇数ナンバー、偶数日なら偶数ナンバーのタクシーしか構内での客待ちをさせないことにした。

 しかし、112台が止まれる待機場も午後8時過ぎにはほぼ満杯。ここで客待ちをして20年になるという男性運転手(58)は「偶数、奇数で半分に制限しても、大阪はもともとの台数が多いからなんぼでも来る」と話した。

 一方、個人タクシーの運転手(55)は「金曜の夜、新大阪駅で6時間待てば2万円超の収入がある。乗り入れ制限で2週間に1回になってしまうのは痛いどころの騒ぎやない」と憤る。「規制緩和で台数を増やしすぎた行政のミスを、運転手に押しつけるやり方は納得でけん」

 視察に訪れた各務正人・近畿運輸局長は「渋滞の時間も列も短くなり、それなりに効果はあった。しかしまだまだ対策が必要」と話した。この日、渋滞していたのは、ほとんどが乗車待ちではなく、新大阪駅で乗客を降車させる「実車」。降車レーンが1本しかなく、その最も手前に「みどりの窓口」の入り口があることが混雑の要因でもあるとして、同局は降車レーンを2本に増やすようJR西日本や大阪府警などに求めている。

 しかし、レーン増設には空車タクシーの待機場を削ったり、マイカー用の降車レーンを移動させたりしなければならず、実現のめどは立っていない。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内