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橋下流、関西3空港で激論火ぶた 「伊丹廃止」真意は?(2/2ページ)

2008年8月3日

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写真住宅密集地にある大阪(伊丹)空港。都心部に近く、国内線利用者は関西空港の約3倍地図    ※地図をクリックすると拡大します

 国交省は04年、騒音対策を理由に、伊丹は長距離路線になるべく使わず、関空に移行させる方針を決めた。ただ、拘束力はなく、航空各社が伊丹便を今も一部残すため、関空便が低迷している。搭乗率の低迷から新千歳、那覇路線の減便方針が航空会社から伝えられた7月下旬、関空会社の村山敦社長は「伊丹を先に削るのが筋だ」と憤った。

 伊丹に国際線はないが、1日4便の伊丹―成田線は年約37万人が利用。このため、「関空を圧迫している」との批判もある。知事の発言で、両空港の対立がさらにヒートアップする可能性がある。

 3空港は航空会社にも悩みの種だった。日航幹部は「3空港がバラバラに増便を求めてくる」と苦笑する。従来は要望に極力応じてきた日航、全日空は今秋以降、一転して関空路線を中心に大幅な減便に踏み切る。原油価格高騰で「各空港にいい顔する余力はもうない」(日航幹部)。

 橋下知事の発言についても全日空幹部は「都心に近い伊丹だから新幹線と勝負できている。関空ではとうてい無理だ」と疑問を呈する。1日に橋下知事を訪ねた日航の西松遥社長は報道陣に「お客様のニーズがどこにあるかということを踏まえて議論していただきたい」と語った。

    ◇

〈関西3空港をめぐる動き〉
64年6月 大阪(伊丹)―東京間にジェット機就航
68年4月 運輸省(当時)が関西新空港の基本調査開始
73年3月 新空港の候補地だった神戸市長が建設反対表明
74年8月 航空審議会が「伊丹空港廃止を前提に新空港を建設」と答申
82年6月 神戸市が神戸空港計画試案発表
84年3月 伊丹空港公害訴訟の和解成立
87年1月 大阪・泉州沖で関西空港着工
90年12月 地元11市と国が伊丹空港の存続協定に調印
94年9月 関西空港開港。伊丹の国際線廃止
99年7月 関空第2空港島着工
   9月 神戸空港着工
04年12月 国交、財務両省が「関空第2滑走路の07年限定供用開始」で合意
05年11月 国交省が関西3空港の機能分担方針を決定。関空は国際拠点空港、伊丹は国内線基幹空港、神戸は地方空港と明記
06年2月 神戸空港開港
07年8月 関空第2滑走路オープン

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