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旅は最高のリハビリ 神戸のNPO法人が高齢者対象に(1/2ページ)

2008年8月27日

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写真「旅は最高のリハビリ」と書かれたしゃらくのパンフレット

 お年寄りの生きがいづくりに取り組む神戸市須磨区のNPO法人「しゃらく」が、高齢者のためにオーダーメードの旅の提供を始めた。必要に応じて介助者や看護師が同行し、留守宅の盆栽の世話などもする。あきらめていた旅行を味わって生活に張りを感じてもらうのが狙いで、キャッチフレーズは「旅は最高のリハビリ」だ。

 きっかけは小倉譲事務局長(31)の3年前の体験。糖尿病と認知症を患って足腰の弱った祖父(故人)が、住んでいた岡山から故郷の徳島を訪ねたいと言いだした。ワゴン車に車いすを積んで一緒に出かけたところ、実家近くの神社で祖父は階段を自ら上り始めた。神主と1時間、自分が幼かった頃の話をし、表情は生き生きして別人のようだった。旅から戻ってから神社の歴史を調べ始め、半年後に再び訪れた。

 この体験をヒントに昨秋、しゃらくで神戸市と兵庫県明石市の75歳以上の140人に旅に関する意識調査をした。約4割が「日本国内の思い出の地に行ってみたい」と回答した。「人は死を意識すると、思い出の場所を訪ねたくなるのではないか」と小倉さん。一方で、体力の衰えや宿泊施設の段差、留守中のペットや植木の世話などを心配する声が多かった。

 結果を参考に、しゃらくのスタッフが旅行業の資格を取り、高齢者向け個人ツアー「しゃらく旅倶楽部」を4月に始めた。出発前に食の好みや病歴を聞き、旅に備えた荷造り、有資格者による入浴介助などを手配する。

 昨年11月の試行期に利用した加古川市の岡田義治さん(90)。数年前から心不全や高血圧症をわずらい、妻の介護もあった。介護を親族にまかせ、長崎に単身赴任中の長男をしゃらくのスタッフ2人とともに2泊3日で訪ねた。ふぐに舌鼓を打ち、親子で杯を交わした。「飛行機は10年ぶりで、長崎は初めて。この年で旅は無理だと思っていたが、出発前にじっくり話し合って細かい行程表を作ってくれたから、安心して身を任せられた」という。

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