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空と地上、救急連携 乗客の主治医、関空へ直行

2008年12月6日

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 先月中旬、アムステルダム発関西空港行きの旅客機の中で乗客が激しい腹痛を訴え、操縦中の機長がこの乗客のかかりつけの医師に電話連絡し、空港で待っていた救急隊員と医師が連携して無事に病院まで搬送された。一度は病院に受け入れを断られた。大阪府泉佐野市消防本部は「腹痛の原因が持病の急変であることがわかり、スムーズに搬送先を選べた」と話している。

 救急搬送に立ち会ったのは、奈良県生駒市の開業医、山上和寿さん(52)。11月18日午前8時10分ごろ、中国上空を飛行中のKLMオランダ航空の機長から、50代の女性が機内で痛みを訴えていると、山上医師の携帯電話に連絡が入った。女性は持病や山上医師の連絡先が書かれたカードを持ち、機内に乗り合わせた日本人の医師と看護師から痛み止めなどの応急的な治療を受けていたという。

 山上医師はこの日、自分の医院での診療があったが、診察を待っていたほかの患者の了承を得たうえ、関空に向かった。関空で泉佐野市消防本部の救急隊に病状について説明し、対応が可能な病院なども助言。泉佐野市内の基幹病院からは「態勢が整っていない」と受け入れを断られたが、同市内の救命救急センターに搬送された。

 山上医師は「患者のたらい回しや医師不足が問題になっているが、足りないのは患者を救おうとする意識。互いの連携の重要性を改めて感じた」と話していた。現在、女性は退院して快方に向かっているという。(坪倉由佳子)

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