大勢のファンに迎えられホームに到着した寝台特急「富士・はやぶさ」の最終列車=14日午前0時36分、JR京都駅、上田潤撮影
寝台特急「富士・はやぶさ」の行き先表示を記念撮影するファンら=14日午前0時44分、JR京都駅、上田潤撮影
多くのファンに見送られてホームを後にする寝台特急「富士・はやぶさ」の最終列車=14日午前0時50分、JR京都駅、上田潤撮影
大勢のファンに迎えられ、JR大阪駅に入線する寝台特急「富士・はやぶさ」=14日午前1時18分、山本裕之撮影
14日のダイヤ改定で廃止される寝台特急「富士・はやぶさ」(東京―大分・熊本、定員320人)の最終列車が13日午後6時すぎ、JR東京駅を出発した。同駅発の最後のブルートレインを見ようと、ファンら約3千人が集まった。青い客車が動き出すと「ありがとう」「さよなら」と歓声が上がり、ホームは拍手に包まれた。
富士、はやぶさとも昭和30年代から運行を始め、東京と九州を結ぶ寝台特急として高度経済成長期を支えた。最近は乗車率が4割に落ち込んでいた。停車駅のJR京都駅やJR大阪駅でも、大勢が別れを惜しんだ。
JR西日本によると、途中、JR京都駅に到着前、インターネット掲示板に爆破予告が出ていると、閲覧者から京都府警に110番通報があった。同駅のホームに停車中、府警捜査員が調べたが異常は見つからなかった。この影響で予定より約10分遅れて出発した。
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ブルートレインの寝台特急「富士・はやぶさ」(東京―大分・熊本)の最後の姿を見ようと、13日夜から停車駅にはファンらが駆けつけた。
14日午前0時40分、列車が警笛を鳴らしながらJR京都駅6番ホームに入って来ると、集まっていた約300人から一斉にフラッシュがたかれ、歓声が上がった。停車中は行き先表示を撮影したり車内をのぞき込んだりして、名残を惜しんだ。列車が動き出すと、ホームからは「ありがとう」と声が飛んだ。
鉄道が好きで娘と見に来た京都市左京区の小林和久さん(47)は「残念だが、一時代を終えたということだろう。山口出身で、子どもの時には駅のホームで『これに乗れば東京に行けるのか』と夢を膨らませていた」と感慨深げだった。
旅行会社の元添乗員、京都市中京区の保木義博さん(65)は「東京駅を出発したニュースを見て、飛んできた」。ブルトレに頻繁に乗り、ラストランの知らせに思わず涙が出たという。乗車券も買おうとしたが売り切れでかなわなかった。「ブルートレインの魅力は郷愁。昔はどこで駅弁を買うか事前によく調べたものだ。今の新幹線では時間の流れが速く、途中の駅で駅弁を買う余裕はない」
JR大阪駅には、14日午前1時18分ごろ到着し、約500人のファンが出発を見送った。友達7人と来た京都市西京区の高校生中村倫朗(ともあき)さん(18)は「ゆっくり流れる景色や、ガタンゴトンという寝台列車特有の音には新幹線や飛行機にはない旅情があり、失われていくのは寂しい。最後はありがとう、と心の中で言いました」と話した。
東京駅発着のブルトレは消滅し、残るのは「北斗星」(上野―札幌)、「北陸」(上野―金沢)、「あけぼの」(上野―青森)、「日本海」(大阪―青森)の4列車のみとなる。