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「高速千円」で関西発着のカーフェリー利用が大幅減

2009年4月1日

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 「休日一律1千円」の高速道路料金で、カーフェリー業界はやはり、大きなダメージを受けそうだ。割引が始まった28、29両日の土・日曜日でみると、関西発着便で大手が軒並み乗用車の台数を減らした。「路線の存亡にかかわる」と危機感は募る一方だ。(加藤裕則)

 関西汽船の主力航路、大阪南港(大阪市)―別府(大分県別府市)では28、29両日、乗用車の台数は、昨年の同時期の週末(3月29日、30日)に比べて2〜3割減った。昨年は最大で1隻あたり約100台が乗り込んだが、今年は約70台にとどまった。

 大阪南港―新門司(北九州市)で運航する名門大洋フェリー(大阪市)でも、前年と比べて13%減。四国開発フェリー(オレンジフェリー)でも、大阪南港―東予(愛媛県西条市)で乗用車が4割、利用者数が3割減った。

 明石海峡大橋と真っ向から競合する兵庫県明石市と淡路島を結ぶ明石淡路フェリー(たこフェリー)でも、乗用車は昨年より4割減の1日600台程度になった。料金は2050円(普通車、大人1人)で、高速割引の2倍になる。

 名門大洋フェリーは、値引き切符も打ち出すなどしたが減少は避けられなかった。「国全体の景気対策にはなるのだろうが、フェリー業界としては腹立たしい」(営業統括部)。四国開発フェリーも「(高速割引は)二酸化炭素排出を減らすモーダルシフト(貨物輸送のトラックから船や鉄道への移行)に反している。国の施策は整合性がない」と反発する。

 明石淡路フェリーの幹部は「このままでは次々と姿を消すブルートレイン(JRの寝台列車)と同じ運命だ」と話す。

 西日本のフェリー大手は共同で昨年12月に国土交通省に対し、「高速割引でフェリーの存続が危惧(きぐ)される。航路維持に支援策を」との内容の要望書を提出している。

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