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IC乗車券の専用機増加 視覚障害者が改札で困惑(1/2ページ)

2009年6月29日

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写真ICカード乗車券専用の自動改札機写真切符とIC券の両方が使える併用機=いずれも阪急梅田駅

 JR西日本の「ICOCA(イコカ)」や、関西私鉄・交通局の「PiTaPa(ピタパ)」など、かざすだけで改札を通れるICカード乗車券専用の自動改札機が、視覚障害者の通過を妨げている。残高を確認しにくいIC券より切符を使う視覚障害者が多く、専用機の場合、改札機に切符を入れようとするまで気づかないためだ。専用機の設置場所も事業者や駅によってバラバラで、「統一した設置ルールが必要」との声も出ている。

 「えっ、なんで投入口がないの?」

 5月末、大阪市城東区の会社員川田佳子さん(49)は、阪急梅田駅3階中央の改札機前で切符を持ったまま立ち往生した。27歳で両目を患い、ほとんど視力がない。故障かと思い、隣の改札機を試したがやはり投入口がない。さらに隣の改札機が切符との併用機だったため、やっと通れた。最初に通ろうとした2機は、いずれもIC券専用機だった。

 障害者団体によると、IC券は改札機の残高表示が見えないうえ、接触不良でブザーが鳴ることも多く、視覚障害者の大半が切符利用者だという。自動改札機は足早の乗客にぶつかることも多く、視覚障害者にとって普段から気を使う場所だ。「なぜ視覚障害者が困らないよう対策をとらないのか」と川田さんは憤る。

 IC券は01年秋、首都圏で利用が始まった。導入に伴い、改札機は切符とIC券の両方が使えるように改良されてきたが、05年ごろから専用機が登場。人の流れがスムーズになるうえ、併用機と比べて故障が少なく維持費を削減できるメリットがあるという。

 鉄道事業者は障害者に対し、有人改札口の利用を勧めている。阪急は点字ブロックで有人改札口へ誘導しているほか、「○」「×」「↓」などが表示される改札機正面の液晶でも、併用機の赤に対し、専用機は青にして区別できるようにしている。JR西日本は改札機の2〜3メートル手前の床に大きなステッカーを張って目立たせている。

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