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「シンデレラエクスプレス」100系新幹線12年春引退(1/2ページ)

2010年5月29日

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写真新大阪駅に停車する新幹線100系=大阪市淀川区、飯塚晋一撮影

 100系新幹線が2012年春、引退する。東海道・山陽新幹線では初代0系に次ぐ車両で、初めて個室や2階建てを備え、快適さを売りに一時代を築いた。いまは山陽新幹線の「こだま」として走っているが、11年春に山陽・九州新幹線に導入される最新型車両「さくら」に押し出される格好で姿を消す。

 旧国鉄が開発し、1985年に東海道・山陽新幹線の「ひかり」として営業運転を始めた。騒音と空気抵抗を抑えるため、先端の「鼻」がとがっているのが特徴だった。90年代前半までは主力車両として活躍した。

 JR東海は87年以降、女優の深津絵里さんや牧瀬里穂さんらを起用し、「シンデレラエクスプレス」「クリスマスエクスプレス」として遠距離恋愛の恋人たちを描いたCMを放送。これに登場した100系の人気は急上昇した。

 一方、JR西日本は89年3月、2階建てを4両に倍増し、2階にグリーン車と食堂車、1階をゆったりした4列シートの普通車にした「グランドひかり」を導入。旅行する家族や出張のサラリーマンたちに好評を博した。

 80年代、JR西の車両課長としてグランドひかりの開発に携わり、現在は同社の子会社の社長を務める森下逸夫さん(64)は当時、経営陣から「飛行機や車に勝つために、もっと営業速度を上げられないか」と言われたという。

 森下さんら開発チームは、ギアやモーターを改良し、最高時速を270キロ超まで上げた。しかし、2階建て車両は空気抵抗が大きく、騒音が環境基準をクリアできなかった。結局、営業速度は0系よりも10キロ速い230キロになったという。

 90年代以降は、高速の「のぞみ」に対応した300系や500系などが次々と開発され、03年9月に東海道新幹線から引退。現在は、新大阪―博多間のこだま専用になっている。

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