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さよなら余部鉄橋 高さ41m、列車が夜空を駆け抜けた

2010年7月17日

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写真余部鉄橋を最後に通過した特急はまかぜ=16日午後9時50分、兵庫県香美町香住区余部、飯塚晋一撮影

写真最後の日を迎えた余部鉄橋には、鉄道ファンや観光客が大勢詰めかけた=16日午後、兵庫県香美町香住区余部、飯塚晋一撮影

 JR山陰線の余部(あまるべ)鉄橋(兵庫県香美町)が16日、98年の歴史に幕を閉じた。朱色の美しい橋脚で、京都方面と鳥取・出雲方面をつなぐ鉄路を支え続けた。接続する余部駅には鉄道ファンが100人以上集まり、鉄橋を渡る列車にカメラを向けた。地元の住民らも惜別のセレモニーを開いた。

 高さ約41メートル、長さ約310メートル。1912(明治45)年に開通した当時は「東洋一の規模」とも言われた。

 しかし、86年12月、強風にあおられた列車7両が直下にあった水産物加工場に転落、従業員5人と車掌1人が亡くなる大事故が起きた。風による列車の運休や遅れも相次ぎ、風に強いコンクリート橋への架け替えが決まった。

 事故で妻(当時46)を亡くした遺族連絡会の岡本倫明会長(76)は「安全な橋ができるので、安心して成仏してほしいと報告した」と話した。

 コンクリート橋は8月12日に開通する予定。それまではバスで代行輸送する。JR西日本によると、新しい橋の名前は、鉄橋時代からの本来の名称である「余部橋梁(きょうりょう)」が使われる可能性が高いという。(伊藤周、小河雅臣)

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