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自転車、危険も加速 歩行者との事故、10年で3.7倍(1/2ページ)

2011年1月6日

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写真:歩行者と自転車の通行帯が分離されているが、実際には守られないこともある=大阪市港区、筋野健太撮影歩行者と自転車の通行帯が分離されているが、実際には守られないこともある=大阪市港区、筋野健太撮影

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 歩行者を巻き込む自転車の事故が絶えない。2009年の事故数は全国で2934件。10年間で約3.7倍に増えた。「エコブーム」で自転車人気が高まるが、専用レーンなどの整備が進まない。

     ◇

 「被告は1239万円を支払え」。神戸地裁が2009年3月、自転車の運転者に賠償を命じる判決を言い渡した。信号のない神戸市内の交差点で、自転車が歩行者の女性と出合い頭にぶつかり、女性は顔の骨が折れる大けがを負った。運転者は路上駐車していた車の陰から出てきた女性に気付くのが遅れ、避け切れなかったという。7割が自転車側の過失とされた。

 自転車事故では相手が死亡した場合、多くは重過失致死の罪に問われる。最高で5年の懲役か禁錮だ。さらに、賠償責任も負うことになる。

 大阪地裁では07年、事故当時に中学生だった男性に、慰謝料など3千万円の賠償を命じる判決が出ている。男性は無灯火で自転車に乗り、歩行者ははねられた際、頭を強く打って約1カ月後に亡くなった。判決によると、男性は信号に気をとられ、対向してきた歩行者を見落とした。

 自動車には強制保険(自賠責保険)があるが、自転車にはない。日本損害保険協会によると、保険各社は現在、自転車事故に特化した保険をほとんど扱っていない。自動車保険や火災保険の特約として「個人賠償責任保険」をつけて対応している。だが、加入実態は不明という。

     ◇

 警察庁によると、自転車と歩行者の事故は1999年は801件だったが、翌年に1827件に急増。最近は2千件台の後半で推移している。警察関係者は「免許が不要な半面、ルール順守の意識がまだまだ低い」ことが背景にあるとみている。

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