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2008年01月10日


2008年は、日本や世界で、どんなことが起きるのでしょうか。スポーツ、科学、政治、国際の4つの分野について、予定されている大きな行事などを朝日新聞の記者が2週にわたり解説します。1回目は、スポーツと科学の分野です。
●スポーツ
◆五輪の金の数は中国か米国か W杯アジア予選はタイ戦から
ジャン:今年は北京五輪の年だね。
酒瀬川記者:8月8日から17日間、中国の首都・北京で開かれる。前回のアテネ五輪では、日本選手が金メダルを16個もとる大活躍だった。今回は、日本はもちろん、開催国である中国にも注目だ。
ポン:そんなに強くなっているの?
酒瀬川記者:アテネの金メダル数1位は、夏季3大会連続でアメリカ(米国)だった。だけど、2位にはロシアをぬいて中国が浮上した。金メダル32個は、アメリカの36個とわずか4個差。今回も、選手の強化予算を増やしたり、外国人コーチを呼んだりと力を入れている。ひょっとしたら、北京五輪ではアメリカをぬくかもしれない。
ケン:日本は?
酒瀬川記者:若手がなかなか育たないのが悩みだ。競泳の北島康介選手や柔道の谷亮子選手ら、期待が集まるのはおなじみの顔ぶれ。現在の金メダル予想は五個だけ。新しい選手が出てきてほしい。
ジャン: サッカーのワールドカップ(W杯)のアジア予選も始まるね。
酒瀬川記者:日本の初戦は2月6日のタイ戦。バーレーン、オマーンをふくめた4か国がホーム・アンド・アウェー方式で戦う。2位以内なら10月から始まる最終予選に進める。最終予選には10チームが残り、2組に分かれて戦って、各組2位以内に入ればW杯に出場できる。09年9月まで1年近い長丁場だ。
ケン:オシム監督が病気でたおれたから大変だね。
酒瀬川記者:回復しても予選には間に合わないと判断して、岡田武史監督に交代した。岡田監督は、1998年フランスW杯の予選のときも、途中から急に監督を引き受けてW杯初出場に導いた。その経験が生きるだろう。
ポン:大リーグは、また日本選手が増えるね。
酒瀬川記者:来季は、中日の福留孝介外野手がカブス、広島のエースだった黒田博樹投手もドジャースでプレーする。ほかにも、ロッテの小林雅英、薮田安彦両投手、楽天の福盛和男投手も大リーグに移る。この3人はみんな中継ぎかおさえだ。今年、レッドソックスで中継ぎ役の岡島秀樹投手が大活躍して、日本の中継ぎ・おさえ投手が注目され始めたようだ。
ジャン:日本で見られないのは少しさびしいな。
酒瀬川記者:選手たちにとっては「大リーグに挑戦したい」という夢を実現できるんだから応援しなきゃ。それに、来年の大リーグ開幕2連戦は、3月25、26日に東京ドームである。岡島投手や松坂大輔投手がいるレッドソックスの試合だ。楽しみだね。
酒瀬川亮介記者(朝日新聞スポーツグループ)
●科学
◆日本人宇宙飛行士次々宇宙へ 絶滅した鳥トキが再び自然へ
ケン:宇宙では日本の実験施設「きぼう」の建設が始まるんだってね。
上田記者:国際宇宙ステーション(ISS)に向けて2月14日、最初の部品を積んだスペースシャトル・エンデバーが打ち上げられる。土井隆雄飛行士がいっしょに行き、取り付け作業などをする。
ポン:いつごろ完成するの。
上田記者:今年4月と09年初めに残りの部品を運んで完成させる。組み立てなどのために4月には星出彰彦飛行士がISSに行くし、秋以降には若田光一飛行士が、日本人では初めて3か月間ほど暮らすことも決まっている。完成したら宇宙で新しい物質をつくったり、生物がどう成長するのかを調べたりする計画だ。
ジャン: 今年は、国の特別天然記念物のトキが自然界にもどるんだよね。
上田記者:秋に、新潟県の佐渡島の山野に10羽を放ち、野生生活にいどむ。「候補」の17羽がいま、えさのドジョウの捕り方や、天敵の動物からのにげ方などの訓練を続けている。
ケン:トキって、一度は絶滅したんじゃなかったっけ。
上田記者:日本の野生のトキは03年に絶滅した。でも、1999年に中国からオスとメスの計2羽がおくられ、佐渡トキ保護センターで人工繁殖に取り組んだ結果、100羽をこえるまでに増えた。それで、自然界にもどしてみては、ということになったんだ。
ジャン:同じ特別天然記念物のアホウドリには移住計画があるんでしょう。
上田記者:2月に伊豆諸島の鳥島から、300キロ以上はなれた小笠原諸島の聟島への移住が始まる。鳥島で火山噴火でも起こって全滅したら大変なので、前もって繁殖地を増やしておこうというわけだ。
ケン:「巨大加速器」っていうのが動き出すって聞いたけど、何の施設なの。
上田記者:みんなの体も身の回りのものも、みんな「素粒子」が集まってできている。そうした素粒子の重さの源と考えられているなぞの素粒子を探すのが大きな目的だ。日本の施設は10月、ヨーロッパのは7月ごろ、本格的に動き出す予定だ。
ポン:難しそうな機械だね。動き出したらまたくわしく教えてほしいな。
上田俊英記者(朝日新聞科学グループ)
提供:朝日学生新聞社