今のばしょアサヒ・コムきっず>読もう>おすすめ図書> 記事

12月15日付のおすすめ図書

2007年12月24日

 クリスマスプレゼントやお年玉の使い道として本を選びたいけど、どれにしようか迷っちゃう……。そんな人のために、今年読んだ本の中で最もおもしろかった1冊を、朝日小学生新聞子ども書評委員に教えてもらいました。本選びの参考にしてください。

「ダークホルムの闇の君」

(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

 魔法世界ダークホルムは、数年前に観光地化されてしまった。悪の支配者「闇の君」をたおし、ダークホルムを救う、というツアーが別世界で大人気。ダークホルムの住人たちは魔法の力で、魔物のうろつく荒れた世界を毎年つくらなければいけない。大迷惑だ。

 そして、その「闇の君」役をダメ魔術師ダークがやらなければならなくなった。ダーク一家は、妻、子どもが男女1人ずつにグリフィン(架空の動物)5頭!ぐちゃぐちゃになりながら、話はあっちこっちへ飛んで行く。どの場面でも、話が映像のようにはっきり頭に浮かんできてドキドキする。読んだら、みんなダークホルムに行きたくなるだろう。(小学6年)

(東京創元社)

「時をかける少女」

(著 筒井康隆)

 3つの話が入っています。どれも、時間に関係がある話です。

 1つめは、ある少女が意識を失い、目が覚めた日からテレポーテーション(瞬間移動すること)や、タイム・リープ(時間をとびこえること)という現象が起こってしまいます。

 2つめは少女やその友だち、弟などがこわいと思っていることの話。確かにこわくてドキドキするけれど、すべて過去のできごとが原因となっています。

 3つめは、少女が思っていたことがすべて本当になっている世界へ行ってしまう話です。

 どれも不思議で、ページをめくるのが楽しみな本です。全部読むと題名の意味がよくわかります。(小学5年)

(角川書店)

「はじめてであう シートン動物記(全8巻)」

(原作 アーネスト・トムソン・シートン、文 前川康男)

 シートンという人が動物のことについて書いたお話です。オオカミやオオヤマネコなど、動物の特徴やようすがわかります。シートンが実際に経験したことをもとに、少し作り話を入れながら書きました。

 ただおもしろいだけでなく、動物がいつ、どこで、何をしているかがわかる本です。動物園にいる動物は、とてもおとなしく見えるけれど、野生の動物は、実際は強くて、かしこいことがわかります。

 長い本ですが、読み始めるととても楽しいので、みなさんもぜひ読んでください。(小学4年)

(フレーベル館)

「いつも心にヤジロベエ」

(著 刀根万里子)

 このお話は三井先生と子どもたちの物語です。授業参観の日、先生は「ぼくの夢・わたしの夢」という作文の中から五つを選び、発表してもらいました。「獣医さんになりたい」「リスのいる公園をつくりたい」「バスの運転手さんになりたい」「先生になりたい」「宇宙飛行士になりたい」。どれもすてきな作文でした。

 なかでもわたしは、宇宙飛行士になりたいリクの書いた作文が心に残りました。わたしも、リクのお母さんが言ったように、「あたり前なことを大切に思える人」になりたいです。

 冬休み、家族みんなでこの本を読んで、夢について話してみたいと思っています。(小学3年)

(主婦の友社)

「三銃士」

(作 アレクサンドル・デュマ)

 主人公のダルタニャンは王さまを守る銃士になるために、いなかからパリへ出てきます。そこで、銃士隊の中で一番強い三銃士と意気投合し、力を合わせて王さまや王妃さまを守ります。

 まだ、銃士にもなっていないダルタニャンが、三銃士と協力して枢機卿の親衛隊の隊長をやっつけるのがゆうかんでかっこよく、気分がすかっとしました。

 この話の中で「みんなは1人のために、1人は4人のために」という合言葉があり、とても気に入りました。この言葉のようにみんなで1つのことに力を合わせたり、だれかのためになりたいなと思いました。読むと勇気がわいてくる本です。(小学3年)

(集英社ほか)

「オ・ヤサシ巨人BFG」

(作 ロアルド・ダール)

 今年、わたしは、ロアルド・ダールさん(あの有名な『チョコレート工場の秘密』を書いた人)の本を全部読んでみようと思い、読んでいます。その中で、この本は、いつ読んでも一番おもしろい本です。

 夜、子ども部屋に何かを吹きこんでいる巨人を見たソフィー。恐ろしい巨人国にさらわれてしまいます。そこでは、巨人たちが、ニンゲンマメ(人間)を好物にしています。ソフィーの運命はいかに。この本を読むと、今年も1年幸せだったと思えるでしょう。(小学4年)

(評論社)

「なんでも魔女商会(4)ドラゴンの正しいしつけ方」

(作・絵 あんびるやすこ)

 ある日、おさいほう魔女のシルクは、スピカおばさんから火ふきドラゴンのピンキーをあずかります。ピンキーはいたずらっ子で手におえません。散歩に行ったときに、タヌキのリリーの大事なカーディガンをやぶいてしまいました。だから、シルクがおわびに、カーディガンと洗たくに失ぱいしたワンピースをリフォームしてあげます。

 読んでいてもすごく楽しいし、さいほうのやり方ものっていて、役に立つ本です。そして、シルクたちのように何か作ってみたくなるすてきな本です。(小学3年)

(岩崎書店)

「長くつ下のピッピ ニュー・エディション」

(作 アストリッド・リンドグレー)

 リンドグレーン生誕100年記念で新しく出た「長くつ下のピッピ」です。

 ピッピにはパパもママもいなくて、ごたごた荘という家で馬とサルとくらしています。でも、さびしくなんかありません。友だちのトミーとアニカもいるので毎日、明るく楽しくくらしています。1人でジンジャークッキーを500枚も焼いたりするんですよ。床に生地をのばしているピッピの絵もおもしろいです。そばに置いておきたい一冊です。(小学2年)

(岩波書店)

「ローラ・ローズ」

(著 ジャクリーン・ウィルソン)

 もしあなたに宝くじが当たったら何に使いますか。主人公のジェイニのお母さんは、スクラッチで1万ポンド(約230万円)を当てますが……。お金による夫婦げんか、夜逃げ、豪華な暮らし、お母さんの恋人、お母さんの乳がん。予想できない展開をジェイニが乗りこえるたびに、勇気がもらえる作品です。

 ジェイニはいまのわたしたちに似ています。スクラップが大好きで、ハイヒールやお化粧にチャレンジしたり、弟の面倒をよくみたりするふつうの6年生。そんなジェイニが弟とお母さんを守るためにとった行動とは?心が温まる作品です。(小学6年)

(理論社)

提供:朝日学生新聞社

ふりがなつきで、よくわかるニュース 朝日小学生新聞

書籍

毎日のニュースをわかりやすく解説しています。漢字には全てフリガナつき。人気マンガ「落第忍者乱太郎」が読めるのは、朝日小学生新聞だけ。

朝日小学生新聞はこちら別ウインドウで開きます

アサヒ・コムきっずの使い方

このページのトップへ