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子ども書評委員が選ぶわたしのベスト5

2008年04月07日

 6年生の朝日小学生新聞・子ども書評委員6人が、小学校6年間に出合った本の中からベスト5を選びました。たくさん読んだ中のえりすぐりの5冊。あなたが読んだことのある本もあるかもしれません。これからの読書の参考にしてね。

旅をしながら歴史も学べます

(1)「マジック・ツリーハウス」シリーズ(メアリー・ポープ・オズボーン、メディアファクトリー)

(2)「らくだい魔女」シリーズ(成田サトコ、ポプラ社)

(3)「ナルニア国物語」シリーズ(C・S・ルイス、岩波書店)

(4)「パスワード」シリーズ(松原秀行、講談社)

(5)「フェアリー・レルム」シリーズ(エミリー・ロッダ、童心社)

 (1)はジャックとアニーというきょうだいが、不思議なツリーハウスに乗って、いろいろな国を旅するお話です。2人が、ツリーハウスの中に置いてあった歴史の本を見て、行き先を決めます。冒険や魔法を楽しめるだけでなく、歴史も学ぶことができます。物語の最後に「お話のふろく」というコーナーがあって、ちゃんと解説もしてあります。読んでいて楽しいし、勉強までできてしまう本です。

予想できない行動にハラハラ

(1)「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ(プロイスラー、偕成社)

(2)「ルパン対ホームズ」(ルブラン原作、ポプラ社)

(3)「モモ」(ミヒャエル・エンデ、岩波書店)

(4)「数の悪魔」(エンツェンスベルガー、晶文社)

(5)「竜のはなし」(宮沢賢治、戸田デザイン研究室)

 (1)は、大どろぼうの予想できない行動に、ハラハラし、どろぼう道具にニヤリとします。(2)は、ルパンとシャーロック・ホームズの激しい頭脳対決がくり広げられます。大怪盗と名探偵の真剣勝負です。(3)は、不思議な少女モモと「時間どろぼう」の不思議な戦いの物語です。(4)は、読み終わると「算数っておもしろい!」と思えます。絵も楽しいです。(5)は、とてもおそろしく何よりも強い竜が、良い心になるお話です。ページいっぱいの絵は迫力があります。

大人のいいなりにならないぞ

(1)「よい子への道」(おかべりか、福音館書店)

(2)「チョコレート戦争」(大石真、理論社)

(3)「モグラ原っぱのなかまたち」(古田足日、あかね書房)

(4)「マチルダは小さな大天才」(ロアルド・ダール、評論社)

(5)「ぼくらの七日間戦争」(宗田理、ポプラ社ほか)

 みなさんは大人がきらいになったことはありますか? 「大人は分かってくれない」をテーマに選びました。(1)は大人の考える「よい子」になりたくない人におすすめです。(2)は大人にぬれぎぬを着せられて、いかりで爆発しそうな人に、(3)は大人に大切なものがこわされそうになって、どうしても守りたい人におすすめ。(4)はいじわるな教師や理不尽な大人に仕返ししたい人に、(5)は管理教育と教育ママに対し、友だちと団結して戦いたい人に。

実はいろいろな国をめぐるよ

(1)「ガリバー旅行記」(スウィフト、講談社ほか)

(2)「チョッちゃん」(石井宏、草思社)

(3)「子ぎつねヘレンがのこしたもの」(竹田津実、偕成社)

(4)「こんにちはアグネス先生」(K・ヒル、あかね書房)

(5)「サフィーの天使」(ヒラリー・マッカイ、小峰書店)

 (1)はとても有名なお話ですが、実は小人国の話しか知らない人が多いのではないでしょうか。ほかにもいろいろな国の話があり、中でも印象に残ったのは馬の国の話でした。ヤフーはとてもみにくい生き物で、うばい合ったりにくしみ合ったり、人間そっくりで馬に飼われています。この物語には作者の伝えたいことがたっぷり入っているのです。人間は本当に理性を持っているのでしょうか。理性を悪い心でよごしてはいないでしょうか。ぜひ読んで今の自分を考え直してほしいです。

自分の生き方見つめてみよう

(1)「バッテリー」シリーズ(あさのあつこ、教育画劇ほか)

(2)「ぼくの・稲荷山戦記」(たつみや章、講談社)

(3)「水の伝説」(たつみや章、講談社)

(4)「ぼっこ」(富安陽子、偕成社)

(5)「大あばれ山賊小太郎」シリーズ(那須正幹、偕成社)

 自分の生き方を考えるきっかけになる5冊です。  (1)は映画になりましたが、映画と比べ、1人ひとりの生きざまもくわしく力強く書かれています。(2)は環境問題や人間のおろかさなどを考えさせます。(3)は主人公がいじめにあって山村留学し、自然の尊さ、おそろしさ、仲間とのきずななどを学びます。(4)は転校してクラスになじめない「ぼく」を、座敷わらしが不思議な力で勇気づけてくれます。(5)は乱世を生きた人々の願いが伝わってきます。

読書ぎらいの人におススメ

(1)「へそまがり昔ばなし」(ロアルド・ダール、評論社)

(2)「ナルニア国物語」シリーズ(C・S・ルイス、岩波書店)

(3)「はだしのゲン」(全10巻)(中沢啓治、中央公論新社)

(4)「ものがたり 円谷英二」(鈴木和幸、歴史春秋出版)

(5)「竜退治の騎士になる方法」(岡田淳、偕成社)

 (1)は「本を読むのがきらい」「どんな本を読んでいいか分からない」という人におすすめします。壮大なファンタジー物語なら(2)です。(3)はマンガ本ですが、戦争のおそろしさ、差別のみにくさなど、たくさんのことを学びました。(4)はウルトラマンの特撮も担当した人の伝記です。ぼくは、国や時代を飛びこえて、別の世界に行ける伝記が好きです。岡田淳さんはぼくの好きな作家の1人で、中でもおススメなのが(5)です。意外な展開に一気に読めます。

提供:朝日学生新聞社

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