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「おきつねバーガー」はケチャップ味

2007年06月08日

 いなりずしの発祥の地と言われる愛知県豊川市で、いなりずしを観光の目玉にしようとする動きが活発だ。豊川稲荷周辺の飲食店などを中心に、定番のいなりずしから油揚げを使った「変わり種」まで、様々な商品を販売している。いなりずしをブランド化し、ギョーザが有名な宇都宮市や焼きそばの静岡県富士宮市のような食の名所に続こうと関係者は意気込む。

写真うどん店松屋支店の新商品「おきつねバーガー」
写真お昼時、飲食店員らが表参道で参拝客らを呼び込む=豊川市門前町で
写真豊川鮓商組合いなり部が売り出したいなりずしのセット

 ヒレカツやタマネギ、レタスなどを油揚げではさんだ「おきつねバーガー」(250円)。豊川稲荷近くのうどん店「松屋支店」が、3月から売り出した。厚みが約2センチある同店の油揚げの特徴をいかした商品で、ケチャップ味だ。

 店長の藤井雅大さん(28)がまかない用に作ったところ、客にも評判になった。具をハンバーグにしたり、みそ味にしたりと試行錯誤の末、作り上げた。藤井さんは「店頭でバーガーを食べ、揚げのおいしさに、いなりずしも買おうという人もいます」と胸を張る。

 いなりずしは、目抜き通りの表参道だけでも9店が扱い、週末や昼時には参拝客らの呼び込みに競い合いになる。数年前からは、若手経営者らを中心に、ウナギやみそカツをいなりずしに乗せた「変わり種」で減少傾向にある観光客を再び呼び込もうという店も増えている。

 商店主らは、いなりずしを1個ずつ販売し、紙にはさんで食べる「食べ歩きスタイル」を提案するなど、食べ方にも工夫を凝らす。藤井さんは「食べ歩きをしながら、豊川の町並みも楽しんでほしい。競い合うだけでなく協力して街を盛り上げる機運が飲食店に高まりつつある」と話す。

 一方で、ブランド化には「定番商品」も必要だと、豊川商工会議所がまとめ役となり、豊川鮓(すし)商組合いなり部が「名物いなり寿司」を考案。JAひまわり(本店・豊川市)のグリーンセンターなどで売り出した。

 すし飯だけのいなりずし3個と、いなりずしの上に黒ごまとキクの花、シソ、わさびをそれぞれ散らした3種類が入って値段は400円。加盟する6店が交代で作る。地元の食材を使い、「豊川のいなりずし」として親しまれそうなメニューにしたという。同商議所の担当者は「いなりずしをブランド化し、豊川を食の名所にしていきたい」と話している。

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