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「タダコピ」学生の常識 首都圏のベンチャー、愛知に

2007年06月08日

 コピー用紙の裏面に企業広告を載せることで無料で利用できるコピー機「タダコピ」が、愛知県内の大学に初めて登場した。首都圏の現役大学生が立ち上げたベンチャー企業が仕掛け人で、既に全国の30大学で設置されたり設置が決まったりしている。企業広告は就職情報や若者向けの商品広告で、学生からは「表よりも裏に目がいってしまう」と、広告効果はあるようだ。無料コピーが学生にとって当たり前の時代がやってきた。

写真タダコピを利用する大学生。出てきた用紙の裏面には派手な広告が印刷されている=三好町黒笹で

 タダコピが設置されたのは、三好町黒笹の愛知大名古屋キャンパスと名古屋市天白区の名城大天白キャンパス。愛知大では学生の出入りが一番多い学生食堂に置かれた。

 タダコピは、慶応大や中央大など首都圏の現役大学生が立ち上げたベンチャー企業「オーシャナイズ」が企画した。昨年4月に慶応大に初めて設置して以降、反響が大きく、現在は全国各地の大学で49台が稼働している。20日には名古屋市昭和区の南山大にも設置する予定という。

 普段は白紙になっているコピー用紙の裏面に載せる企業広告費を印刷費などに充てる。企業側の負担は1万枚一口で、40万円。学生向けの就職や採用情報、若者向けのアパレル会社や音楽会社からの広告が多いという。

 用紙は広告が裏移りしないように再生紙を含む上質紙で、普通のコピー用紙よりも厚めだ。

 学生の反応もいい。愛知大法学部2年の入谷美沙子さん(19)は「ゼミでの討論などにコピーを使うので、無料のコピーは助かります。次にどんな広告が出てくるかが楽しみになるかも」。同2年の松田奈緒美さん(19)は「無料ならば絶対に使う。でも、表よりもつい裏に目がいってしまいます」と苦笑した。

 導入を決めた愛知大の矢野健司名古屋事務部長は「節約できるところは節約したい学生は多い。学生への間接的な援助になると思う」と話した。

 オーシャナイズの取締役で、今春、慶応大を卒業したばかりの菅沢聡さん(22)は「今回の設置を足がかりに、東海3県で10キャンパス程度に設置したい。県内でも複数の大学で準備を進めています」と話した。

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