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純国産・低床 豊橋鉄道が新型路面電車

2007年08月14日

 豊橋鉄道(本社・愛知県豊橋市南松山町)は、同市内を走る路面電車(豊橋鉄道市内線)に08年度から導入予定の、純国産全面低床車両(LRV)のデザインを発表した。路面電車は高齢化社会が進む中、お年寄りの足になり、環境にも優しい乗り物として注目されている。新型車両の導入で、ここ数年微増している乗客数をさらに伸ばしたい考えだ。

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アルナ車両(大阪府)が開発する国産全面低床車両=豊橋鉄道提供

 新型車両は1台(2億5000万円)導入する。現在、床の一部が低い車両は1台あるが、車体の床全体が地面に近い全面低床車両は初めて。急カーブがある運動公園前行きを除き、赤岩口から豊橋駅前までの4.8キロを運行する予定だ。

 新型車両の乗降口の高さは地上35センチ。現在走っている車両の大半は高さ約80センチで、階段を使って乗り降りする。高さが低くなり、お年寄りらにも利用しやすい。また、3車体を連接するため振動が少なく、カーブなどを滑らかに曲がれるという。

 同鉄道の市内線の利用者数は02年度以降微増し、05年度は284万人、06年度が288万人となっており、「導入によって年間300万人を目指したい」という。

 路面電車が運行しているのは、富山市や長崎市など全国17都市19路線で、そのうち全面低床車両は、7路線で16台が走っている。最近は、市街地空洞化が進む地方都市再生のカギともいわれ、見直されている。

 全面低床車両の多くはドイツなどの外国製で、修理には海外からの部品の取り寄せや、技術者の派遣などが必要で時間がかかった。そこで、豊橋鉄道は、路面電車両生産で全国シェアの8割を占める大手の「アルナ車両」(本社・大阪府摂津市)に、部品なども含めた純国産の車両を発注した。

 豊橋鉄道の水野忠之社長は「今後増えていくであろう国産路面電車の先駆けになるはず」と話す。

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