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川の上中流に生息する絶滅危惧種ネコギギ、2匹確認

2007年11月21日

 伊勢湾、三河湾に注ぐ河川の上中流にだけ生息し、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されている日本固有のナマズ類「ネコギギ」が、三重県亀山市内の川で2匹確認された。国の天然記念物で、同市教育委員会が今年から調査を始めていた。ネコギギは河川環境の悪化で減る一方だが、三重大、京大の研究者らに依頼して、夜間の潜水調査で生息が裏付けられた。調査は来年度も続け、保護に取り組む。

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亀山市内の安楽川で見つかった2匹のネコギギ=7月24日、亀山市教育委員会提供

 鈴鹿市と亀山市内の鈴鹿川水系などで、6月28日から10月24日まで調査した。2匹は7月24日、安楽川上流で京大大学院理学研究科の院生が見つけた。ともに3年魚の雌で、全長8.1センチと8.4センチだった。

 調査は、市教委がつくったネコギギ保護増殖指導委員会(委員長・名越誠奈良女子大名誉教授)が中心になって実施。委員に三重大生物資源学部の原田泰志教授、京大・同研究科の渡辺勝敏准教授、岐阜経済大の森誠一教授、亀山市文化財保護審議会委員の川北要始補(よしほ)氏が就き、同市内の河川保護団体・野登清友会、鈴鹿高校自然科学部も協力している。

 メンバーらは、亀山市内を流れる安楽川、加太川などの鈴鹿川水系と鈴鹿川本流、鈴鹿市内の川にも足を延ばして、ネコギギが生息しそうな場所を探した。潜水調査は延べ14日間に及び、「もんどり」と呼ばれる漁具を約150カ所に仕掛けたが、捕まえた2匹のほかに、目視で2回確認できただけだったという。

 調査は来年も続け、今回確認した地点や、目撃情報のある地点で回数を増やす。また、増殖を図るため、市で取り組むか、専門機関に頼むかも検討していく。

 担当しているまちなみ・文化財室の嶋村明彦室長はネコギギの生息状況について、「非常に危うい状態だと改めて確認された。少ないとは思っていたが、予想より厳しい結果」と話し、「昔のことでもいいので、どの川で、いつごろネコギギを見たか、情報をぜひ寄せてほしい」と呼びかけている。

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